中島美嘉のニューシングル「初恋」は12月5日リリース!

中島美嘉 | 2012.12.05

 冬が似合うバラードを歌うシンガーと言えば……そんな問いに、中島美嘉を連想する人は多いと思う。今年9月にも「明日世界が終わるなら」で、しっとり切ない歌声を聴かせてくれたが、12月5日、まさに冬の景色とリンクしそうな王道バラード「初恋」をリリースする。この曲は話題の映画『今日、恋をはじめます』のある場面で流れるテーマソング。ストーリーの切なさを一気に盛り上げ、彼女の持ち味が存分に活かされた楽曲だ。ここでは、そのシングルについて、そして冬のバラードにちなみ、冬についてラフなトークも交えたインタビューをお届けしよう。

EMTG:ニューシングルの「初恋」は、映画『今日、恋をはじめます』のテーマソングなんですよね。しかも、とある場面で流れるという、映画の中でもすごく重要なポジションを担っていると思うんですが、先に脚本かその部分の映像はご覧になったんですか?
中島美嘉:実は、曲が先に出来ていたんです。もちろん、“ここで流れますよ”っていう映像は見ましたし、内容も聞いてました。映画自体はすごくハッピーでかわいい内容なんですけど、やっぱり私の曲はちょっと切ない場面で流れるんですよね。みんなが“これからどうなっちゃうんだろう!?”って思える部分で流れます。
EMTG:じゃあ、完成した映画もご覧になっているんですね。率直に映画のご感想は?
中島美嘉:例えば、中学生くらいの女の子が母親と一緒に映画を見に来るパターンもあるじゃないですか。たぶん、どちらも楽しめそうな感じがするんですよね。母親は“懐かしいな、こういう時期もあったな”って懐かしんでくれるだろうし、娘の方は“今、あの人とこうなったらいいな”って思うだろうし。そういう意味でも、年齢問わずドスンとくる映画になっている気がします。
EMTG:「初恋」って、その言葉を聞いただけでも、条件反射的に切なくなりますよね。中島さん自身、“初恋”っていう言葉には、どんな印象を持っていましたか?
中島美嘉:タイトルが「初恋」って、大丈夫かな……とは思いましたね。
EMTG:え? どうしてですか?
中島美嘉:年齢的にも「初恋」っていう曲を歌うような年齢でもないし……。でも、改めで“初恋”と言っても、いろんなカタチがあるはずなので、大人として歌うのもいいのかなって思いました。
EMTG:歌詞も問いかけから始まりますし、いい視点で歌われてますよね。言葉づかいがすごくシンプルで。
中島美嘉:そうですね。いろんな角度から感じられると思います。聴く人にとって、その時期に何があったかによって、曲のとらえ方が全然違ってくると思います。
EMTG:大人の視点だと振り返る気持ちが大きいのかなって気がしますね。
中島美嘉:あと、大人になって結婚を意識するくらいステキな人に出会えた時も、初恋に近いと思うんです。そういう風にとらえてもらってもいいし、実際に初恋をしている若い子達にも聴いてもらえるとうれしいです。
EMTG:これまでの作品もそうですけど、映画にからむ楽曲が多いですよね。楽曲自体に映像を連想させるパワーがあるのか……。
中島美嘉:どうしてですかね(笑)。私自身はすごくありがたいと思ってます。
EMTG:もちろん、映画から離れても冬に聴きたくなる曲ですよね。ちなみに、カップリングの「記憶」が「初恋」の続き……のような曲だなと感じるんですが。
中島美嘉:「初恋」のあとの歌……っていうところまでは考えていなかったんですけど、この曲でも切ない恋は描きたいと思ってました。もともと、一緒に作詞を担当してくれた大久保友裕さんが、デモ曲の段階で仮詞を入れてくれていたんです。そこでは、単純に響きが気持ちいい言葉が選ばれてたんですね。で、私はその響きのいい言葉を残したまま、ストーリーだけ作って仕上げたんです。最初に選ばれていた言葉も切ないものが多かったので、こういう風になりました。
EMTG:ところで、ジャケットが自転車の後ろに座っているという、すごくファンタジックな写真ですね。なぜ自転車に?
中島美嘉:何か、初恋や恋っていうと、自転車をふたり乗りしているイメージがすごくあって。今はダメだと思うんですけど(苦笑)。
EMTG:なるほど。しかも、大人はまずやらないし(笑)。
中島美嘉:そうなんです。ふたりで乗っているという共有している感じがいいんじゃないかなって。
EMTG:何か……懐かしいですよね(笑)。結果、この2曲とも冬が似合う楽曲になりましたが、中島さんの曲には、冬にまつわる作品が多い気がします。やっぱり冬はお好きな季節ですか?
中島美嘉:冬は好きなんですけど、寒いのがダメなんですよ(苦笑)。
EMTG:そこが問題ですよね(笑)。ちなみに、冬のどんなところが好きですか?
中島美嘉:景色が好きです。色が統一されているところが好きなんです。夏っていろんな色があって??それもキレイですけど、冬って茶色と白のイメージがあるんですよ。枯れ木だったり、雪だったり。そういったもので色が統一されていくのがすごく好きですね。
EMTG:らしいですね! あと、冬はいろんなイベントがありますし……。あ、でも中島さんのクリスマスは“家族と一緒のイメージ”とおっしゃっているのをテレビで見ました。
中島美嘉:そうです! 結構たくさんの人が集まることもあるんですけど、それもスタッフさんだったり、姉や姉のママ友とかだったり。今年は忙しくてできないかもしれないですけど。
EMTG:残念ですね。では続きまして、今年1年を振り返りつつ、2013年についても展望を語っていただきたいんですが。時期も時期なので(笑)。
中島美嘉:今年はすごく極端な1年でしたね。前半はアタマから半年間、お休みとは違うんですけど、自分磨きみたいなことをさせていただいて、あとの半分は仕事をバーッとさせてもらったので、ホントに極端でした。来年は……どうなんでしょう(笑)。
EMTG:ん? 何か動きがありそうな気もしますが(苦笑)。
中島美嘉:まぁ、楽しみにしていただければ(笑)。
EMTG:気になりますねぇ(笑)。とにかく楽しみにしてます!

【取材・文:海江敦士】

tag一覧 シングル 女性ボーカル 中島美嘉

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リリース情報

初恋(初回盤)

初恋(初回盤)

2012年12月05日

SMAR

1. 初恋
2. 記憶
3. 明日世界が終わるなら (World’s End Ver.)
4. 初恋 (Instrumental)

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