TRICERATOPSメンバー個別インタヴュー。林が登場!
TRICERATOPS | 2012.12.17
TRICERATOPSのDVD『GOING TO THE MOON -15th ANNIVERSARY SHOW at HIBIYA MUSIC BOWL-』のリリースを機に、パーソナル・インタヴューを敢行! 第ニ弾は林幸治(B)が登場。DVDには、デビュー15周年を記念したツアーのファイナルとなった、日比谷野外音楽堂のライヴの模様が収められている。そこに映し出されている林の姿は、15年間を経て培われてきたものだ。全員インタヴューでは、口数が控えめな彼。トライセラにおける彼のスタンスや、秘めた思いが浮き彫りになった、貴重なインタヴュー。
- EMTG:完成したDVDを見てみて、どうですか?
- 林:いつもステージにいるから、自分たちのライヴを一度でいいから見たいと思っていて。一番は音が聴きたいっていうところなんですけどね。それがDVDで、生ではないんですけど、こういうライヴやってるんだ!ってわかった感じですね。
- EMTG:音が聴きたいっていうのは、会場によってやりやすかったり、やりにくかったりするところがあるからでしょうか?
- 林:まあ、何処のライヴでもやりやすい日もやりにくい日もあって。でも、それが僕のプレイに影響されることはないと思います。修行してきたので。
- EMTG:それこそデビュー15周年の重みを感じますね。印象的だった場面としては、『プレゼント』で、歌詞をミスしてしまった和田さんに、演奏後にMCで粋なフォローをされていましたよね。
- 林:いや、唱は最近よくやるんですよ。ゴメンゴメン、って言ってもう一回やり直しちゃうやつ。ほんとはあまりよくないと思うんですけど(苦笑)。でも、今回は、歌詞が出なくなっちゃったんじゃなく、歌詞が1番、1番、1番、2番っていう順になって(笑)。MCは、僕はその場に応じてするんですけど、そうすると長くなっちゃうことが多くて。それはそれで面白いですけど、この日はそういうことをしないようにしようと思っていたんですね。ただ、『プレゼント』の時はお客さんも気付いていたから、ポロっと口から出ましたけど。でも、結果として、あのMCが計算になかった、その日だけの生々しい出来事になったから、言ってよかったなあと思いましたけどね。
- EMTG:なるほど。あとは、特典映像で、和田さんと吉田さんがいらっしゃる前から、ずーっと林さんは廊下でスタンバイされていましたね。
- 林:あれは、直前だったんですよ。俺は時間を守っているだけです(笑)。最近は楽屋が禁煙なんで、他の部屋にいることもあるけど、本番の前は廊下や袖に立っていますね。集中しているし、緊張しているし、あまり見られたくなかったところというか(苦笑)。
- EMTG:キャリアを重ねていても、その時の緊張感は変わらないんですね。
- 林:変わらないですし、本当に最初の頃は緊張しなかった。多分、何も怖くなかったっていうか。今までの実績や期待値が積み重なって、前よりも良くしなきゃいけないって思うようになっていくじゃないですか。まあ、たまにあまり緊張しない時もあるんですけど、あんまりそういう日は良いライヴじゃなかったりするんですよね。
- EMTG:15年前と比べて、ライヴに対する向き合い方は、どうですか?
- 林:本当に初期は自分たちが最高の演奏をするっていうところだけに集中していましたけど、今はプラスお客さんを楽しませようとも思っていて。そこに、自分が何かできることがあればとは思っていますけど……傍から見て、僕がそう思っているとは1ミリも想像できないかもしれないんですけど(苦笑)。
- EMTG:(笑)。それは、大きな変化ですね。
- 林:最初の方は、カッコいい存在になりたいっていう思いが物凄く強かったし、ロックバンドなわけだから、笑いが起きるだけで違うんじゃないか?って思っていました。今は、小さな笑いでも欲しいくらいですからね(笑)。
- EMTG:そう思うようになったキッカケって何かあるんですか?
- 林:いやあ、徐々にじゃないですか。3人の雰囲気や、 付いて来てくれるお客さんが、今のトライセラを作っていったと思うので。最初は、一般的なイメージと自分たちの理想がかけ離れていましたけど、それがだんだん合ってきたというか。自分たちも、キャッチーに見える存在感を受け入れはじめたところも大きいと思いますね。ジーンズに革ジャン着て、下向いて演奏しているバンドじゃないし。だから、もっと有りの侭の自分たちも見せていこうっていう気持ちになったっていうことじゃないですか。
- EMTG:ツアーでは若手のバンドとも対バンしていましたが、どう思いました?
- 林:みんなしっかりしてるなあと思いますよ。俺、20歳くらいはどうしようもなくって、人と喋ったりもしなかったんで。まあ、極度の人見知りっていうのもありますけど。ニュースを見たりすると、若い奴が酷いことをしていて、ロックバンドをやってる奴の方がよっぽど真面目だなって思いますね。
- EMTG:どうしようもないわけじゃないですけど(笑)、林さんはデビュー当初から、トライセラの中でもクールな存在感を発揮されていましたよね。
- 林:音楽性でいうと、歌詞はポップな内容だったりしても、サウンドは骨太なロックを打ち出していたというか。それは今でも変わらないんですけど。その中で、僕は態度が骨太に行っていたっていうか。本質はそんな悪い人じゃないんですよ(笑)。
- EMTG:(笑)。これからのトライセラに関して、アイディアは浮かんできていますか?
- 林:いやあ、3人で酒でも飲みながら、こういうのいいよね、こんな音楽いいよねって話してれば、自然とアイディアも浮かぶでしょうね。頻繁に飲み会でもやろうかな(笑)。
【取材・文:高橋美穂】
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ビデオコメント
リリース情報
TRICERATOPS “GOING TO THE MOON"-15th ANNIVERSARY SHOW at HIBIYA MUSIC BOWL-
2012年12月12日
BounDEE by SSNW
1.Going To The Moon
2.I Go Wild
3.シラフの月
4.if
5.Milk&Sugar
6.Silly Scandal
7.Fever
8.プレゼント
9.Walk In The Park
10.仲直り
11.Fly Away
12.Mirror
13.Bass & Drums Groove!!
14.Short Hair
15.Jewel
16.Rock Music
17.僕らの一歩
18.Raspberry
19トランスフォーマー
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お知らせ
THE SOLAR BUDOKAN
2012/12/20(木)日本武道館
※和田唱のみ出演
TRICERATOPS
15TH ANNIVERSARY SHOW "RETURNS"
2012/12/30(日)横浜BLITZ
TRICERATOPS 12-Bar“13”
(トライセラトップス トゥエルブバー"サーティーン")
2013年/01/26(土)中野サンプラザ
※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。