TRICERATOPSメンバー個別インタヴュー。吉田が登場!

TRICERATOPS | 2012.12.25

TRICERATOPSにとって久々のライヴDVD『GOING TO THE MOON -15th ANNIVERSARY SHOW at HIBIYA MUSIC BOWL-』のリリースを機に、パーソナル・インタヴューを敢行!  第ニ弾は吉田佳史(Dr)が登場。当日の思い出や裏話から、ライヴに対するスタンス、そしてデビュー15周年を迎えて改めて思うトライセラの魅力まで語り尽くした、ドラマーで年長者の彼らしい包括的なインタヴューとなった。最後には今後を示唆する具体的なアイディアも登場!?

EMTG:まずはDVDを見て、どう思いましたか?
吉田:あの野音の感じが客観的にも見れるというか。これ見たらライヴに行きたくなるだろうな、って思いました。自分たちでやっておきながら何ですけど(笑)。
EMTG:じゃあ、改めて当日を振り返ってみて、どんなライヴでしたか?
吉田:まず、ムードが良かったんですよ。スタッフの人たちには申し訳ないんですけど、仕込みの時は雨が降っていて、でも本番ではあがったんですよね。夏なのに暑すぎず、蚊もそんなにいなかったし(笑)。とは言え最終日だし、いろいろ気にするところはあったんですけど、結果的にはいいライヴができたんじゃないかなって。
EMTG:15周年記念っていうところも、ムードの良さに繋がっていたと思います。
吉田:やっぱり、いつものワンマンとは違いましたね。昔から知ってくれてる人もそうじゃない人も、15歳おめでとうって思ってくれていることが伝わってきました。誕生日パ ーティをやってる感じっていうのかな。
EMTG:そんな中でも吉田さんは、何度も立ってお客さんに向き合っていて。
吉田:見に来てくれる人は、それぞれいろんなことがあるでしょうけど、ライヴにいる時間はスカッとして欲しいっていう気持ちが強いんですよね。バーンっていって、ドーンっていって、ワハハっていって、どうもありがとう、またねってしたい。そのためには、気持ちを込めて演奏するっていうことですね。あとはドラムだから前に出れない分(笑)、お客さんを近くに感じたくて立ったりしているんだと思います。
EMTG:ターニングポイントとなったこのライヴで、どんなことを考えましたか?
吉田:あのー……キャリアを重ねれば重ねるだけ、ちゃんとしなきゃみたいな気持ちになってくるんですよ。社会人と一緒ですけど。でも、このライヴが終わって……もちろんちゃんとやるんだけど、もっとシンプルに楽しんでいいんじゃないかなって。そうじゃないと窮屈になっていくんですよ。細かいことは考え過ぎない方がロックだぜ!って思いますしね。
EMTG:その方が、トライセラには合っている?
吉田:と思いますね。意外と陰なバンドが最近多いと思いますけど、僕らは、3人とも根が明るいんですよ。だから、そこは素直に行ったらいいじゃないかなって。
EMTG:特典映像の舞台裏で3人が向き合っている場面も、バンド感が出ていますけど、あれはお決まりなんですか?
吉田:そうですね。でも、そんな昔からじゃないんですよ、ここ3、4年。何か、ステージに出るのに凄く緊張する時期があって、その時に「楽しくやろうぜ!」みたいにはじめて。円陣を組んでオッシャーとかはやりませんけど、この3人でやれば大丈夫って感じかもしれないです。ステージでたらイエー!ですけど(笑)、その前の溜めている感じですよ。
EMTG:この3人ならではの良さっていうと、さっき仰っていた明るさと、他にはどういうところがあると思います?
吉田:技術的で言えば、3人で演奏しながらコーラスをとれること。あとは曲のヴァリエーションですね。3ピースのパンクバンドって多いですけど、僕らはロックだけど、リズム&ブルースも、ロカビリーも、ポップなものもやるし、それで3人っていうのはなかなかいないんじゃないかな。今だったら何が来てもトライセラらしく演奏できると思いますよ。
EMTG:じゃあ、デビューしてから15年が経って、変わったところと、変わっていないところを挙げて頂くとすれば?
吉田:新しい音楽を探求するところは、変わらないですね。3人でワクワクするモノを作りたいっていう。やっぱりメンバーもう一人入れようか、とはならないんです。枠が決まっているから難しいですけど、チャレンジし甲斐があるというか。変わったことは……ああ、でもそれが変わっていくところと変わらないことなのかな。3人でやるっていうところは変わらないし、音楽は変わっていきたいし。答えは3人で奏でる音楽にあるのかな……何か上手くまとめようとしちゃったね(笑)。
EMTG:いやいや、素晴らしいです(笑)。その考えで行くとゴールはないですよね。
吉田:そうなんですよね。今より進みたいっていうのの連続で、気が付いたら15年経っちゃったっていう気がします。俺は特にそうかもしんない。これ最高!ってなっちゃったらやめると思うんです。それまでは探究し続けたいですね。ありがたいことに、いろんな人から企画を持ち込んでもらうことも多いんです。こないだまで、12回続けた連載のアコースティックライヴ(12-Bar)もですけど。ライヴの一部で2、3曲とかはやってきましたけど、ワンマンは初めてだったんですよ。
EMTG:確かに、トライセラって、こんなことをやって欲しい、あんなことをやって欲しいって思わせてくれる存在かもしれないですね。
吉田:ああ、それは自分たちにとって武器だと思います。
EMTG:私だったらアコースティックアルバムとか聴いてみたいですね(笑)。
吉田:いいですね!

【取材・文:高橋美穂】

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リリース情報

TRICERATOPS “GOING TO THE MOON"-15th ANNIVERSARY SHOW at HIBIYA MUSIC BOWL-

TRICERATOPS “GOING TO THE MOON"-15th ANNIVERSARY SHOW at HIBIYA MUSIC BOWL-

2012年12月12日

BounDEE by SSNW

[DVD]
1.Going To The Moon
2.I Go Wild
3.シラフの月
4.if
5.Milk&Sugar
6.Silly Scandal
7.Fever
8.プレゼント
9.Walk In The Park
10.仲直り
11.Fly Away
12.Mirror
13.Bass & Drums Groove!!
14.Short Hair
15.Jewel
16.Rock Music
17.僕らの一歩
18.Raspberry
19トランスフォーマー

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お知らせ

■ライブ情報

TRICERATOPS
15TH ANNIVERSARY SHOW "RETURNS"

2012/12/30(日)横浜BLITZ

TRICERATOPS 12-Bar“13”
(トライセラトップス トゥエルブバー"サーティーン")

2013年/01/26(土)中野サンプラザ

※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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