ソロデビューのファンキー加藤の「今」の声。

ファンキー加藤 | 2014.02.14

EMTG:本日、ファンキー加藤、ソロシングル『My VOICE』発売日!…ということで、デビュー記念インタビューです!(取材日2月12日)
ファンキー加藤(以下、加藤):そうです!デビューです!よろしくお願いします。
EMTG:この発売日まで、日本全国をインストアライブで廻ってこられましたが。歌を届けてきた今の感想は?
加藤:もう21か所。あとはラスト2本(2月12日時点)ですもんね。歌ってきて…。そうですね。まさにデビューの日である今日が、走り幅跳びで言うと、バァッと跳んだ瞬間。そこまでの助走が非常に充実していましたね。400メートルトラックを一周してから走り幅跳びを跳んだという感覚で。一つ一つの声が追い風となって、僕の背中に力を与えてくれているような。そんな気がしますね。
EMTG:まさに加藤くんの想いがそのまま出た『My VOICE』、そして『リスタート』。これを直に届けながらどんなことを想っていた?
加藤:いや、もう。ファンモンの解散自体に、みなさんの受け止め方が十人十色あって。事情があるから仕方ないし、これからの3人を応援していこうっていう人もいれば、まだ解散の傷が癒えてない人もいる。俺がステージ上で歌っていても、人それぞれ思うことは違うんだなってことが伝わってきますよね。そこに関して言えば何が正解なのか、どう受け止めればいいのかはわからないんです。でも僕のスタンスは変わらないんですよね。みんなを笑顔にしたいし、傷があるならそれを少しでも癒したいし、心の穴があるならそれを少しでも埋めたい。そういう気持ちで全国を廻っていましたね。
EMTG:でも今回の曲は、素直な気持ちを歌で届けている分、気持ちと気持ちのコミュニケーション自体もあったんじゃないかと思うのですが。
加藤:うん。だから本当に『My VOICE』と『リスタート』っていうのは、今の僕の心情を包み隠さず吐露した曲だから、特にこの2曲を届けたいなって思って行ってきました。その中で一番嬉しかったのは、「加藤さんがソロで進んでいくことで、ファンモンが過去に追いやられてしまうような気持ちになっていて、ソロのファンキー加藤さんを素直に応援できなかった」って言う方が「今日、歌を聴いて応援しようと思いました」って話してくれた事です。握手会に並んでくれて。本当に短い会話の中でそう言ってくれた人も結構、いたんですね。そうやって直に話を聞けたっていう部分でも、インストアライブっていう、誰でも見られるライブをやって良かったなっていう気持ちがありますね。
EMTG:握手会も開催。近年、それだけお客さんと対話する機会はなかったでしょ?
加藤:それこそファンモンで2006年から2009年まではすごくやっていたんです。今回、リスタートすることになった時に、ここしか考えられなかったんですよね。自分が立つステージとして。あの時期にやっていたインストアライブで沢山の人たちと繋がれたし、沢山の人と出会えたし。ファンモンのライブスタイルっていうのは、ショッピングモールで完成されたと思っているので。自分自身のライブを学べる場所になるなと思ったし。だからこそ、インストアライブに来てくれた人とも、出来る限り時間を取って話をしたかったんですよね。
EMTG:よくライブで曲は育つと言います。今回はリリースを前に物凄く沢山、歌ってきたと思うんですが、歌い続けてきて変化してきた感覚はあった?
加藤:本当に歌いましたねぇ。その中での変化か…。曲が成長している、していないっていうことじゃなくて。曲に籠める純粋無垢な想いっていうものは変わらないですね。…というのは、この曲ってすごくパーソナルな歌なんですよ。シングル曲としてふさわしいかどうか悩んだくらい。ただ僕からファンのみなさんへ。登場人物はその2人だけ。主人公に共感する余白はないと思っているんです。だから、みんなの想いが重なって曲が成長するっていうよりは、より自分自身の想いっていうのが研ぎ澄まされているような感じなのかな。どんどん余分なものがなくなっていって、何も邪魔するものなく最短距離で心に届けたいっていう想いが強くなっている気がしますね。
EMTG:そこまで素っ裸な自分を出すっていうことに抵抗はなかった?最初に作ったときに。聴けば聴くほど加藤くんですもんね。『My VOICE』の歌い出しからも、あの解散で加藤くんだって悲しかったんだよってものすごく感じる。
加藤:抵抗はありましたよ。もうちょっと「共感」という意味での余白を作ることだって出来たんですよね。例えば恋人同士にも当てはまったり、卒業にリンクさせたり。そうした方が広まるかもしれない。でもこの曲が出来た段階で、これは今しか歌えないなって思ったんですよね。広げるよりは、鋭角にして突き刺していきたい。タイトルの『My VOICE』も逃げ道をなくしたような感覚もあります。葛藤はありました。でもセカンドシングルでもアルバム曲でもない。今。結構、思い切った自覚はありますね。
EMTG:そんな歌を届けてきたインストアで印象的だったのが「みんなの中にある曲を歌い継いでいく」という言葉、そしてファンモンの曲を歌う姿でした。その決意に至るまでとは。
加藤:そこはすごく悩んだんです。でもまず、最初にある大切な気持ちとしては、ファンモンの曲に自分は誰よりも愛着があるぞ、と。それを本当に、想い出という枠内に収めているのはもったいないと思ったんです。だからまずは自分が歌いたい。それもあって全国各地で歌ってきて感じたのは、もう「みんなの歌」になっているなってことだったんです。ファンキーモンキーベイビーズの歌というよりは、みんながそれぞれの曲への物語を持っていて、みんなが自分の歌にしてくれてるんです。だから自分オレが1人で歌っているというよりは、みんなで歌い継いでいこうっていう気持ちで歌っていますね。
EMTG:そしてデビュー。今の心境は?
加藤:嬉しいですね。向かい風を浴びたり、壁に向かえることが。むしろ無風の状態が辛かったので、あの苦しみに比べたらこれから迎える困難なんて大したことないなって思えます。また荒波に揉まれるのが楽しみです。まぁ、日本武道館2日間っていうのは正直、最初は戸惑いましたけど(苦笑)。でも逃げたくない。ずっとチャレンジャーでいたいですから。乗り越えていきますよ!ライブハウス武道館!
EMTG:ドキュメント映画「ファンキー加藤 My VOICE?ファンモンから新たな未来へ?」では銀幕デビューというチャレンジもしましたし。
加藤:本当に2013年って色んなことがあったなって。最後のツアーからソロデビューまでの軌跡を撮ってくれているし、自分自身は、沢山の苦悩を経て八王子の屋上に辿り着いたっていう、自分が原点に立ち戻れる作品になっているなと思いましたね。こういう形で作品を残してくれたことに感謝していますし、応援してくれるみなさんにも沢山のことを感じてもらえる映画になっていると思います。
EMTG:そしていよいよ走り幅とびのジャンプ。
加藤:これから跳びますよ。ジャンプしていきます!頑張ります。

【取材・文:えびさわなち】

tag一覧 シングル 男性ボーカル ファンキー加藤

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ビデオコメント

リリース情報

My VOICE(初回限定盤) [CD+DVD]

My VOICE(初回限定盤) [CD+DVD]

2014年02月12日

ドリーミュージック

1. My VOICE
2. リスタート
3. 桜 ふわり ふわり

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お知らせ

■インストアライブ情報
『ファンキー加藤 インストアライブツアー
〜原点回帰〜』

2014/02/15(土)マークイズ静岡
2014/02/16(日)ラゾーナ川崎プラザ

2月16日(日)のライブの様子を後日、配信予定!
詳細はこちらから!!


■ライブ情報
初のワンマンライブ!日本武道館2DAYSが決定!
2014/09/19(金)日本武道館
2014/09/20(土)日本武道館

※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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