音×AiR、満員の前で節目のステージで見せた 成長の跡と未来への覚悟
音×AiR | 2016.01.04
「聴いている人を笑顔にできる音楽」を武器に、情熱的なライブを展開する大阪発の4人組ハートフルロックバンド・音×AiRが、キャリア最大規模となるBIG CATでの単独ライブを敢行した。今年3月には大阪MUSEワンマンをSOLD OUTにするなど着実に実力・人気を上げて挑んだ本公演は、2011年9月の結成から4年、20歳を迎えた彼らのひとつの節目であり、過去と未来を繋ぐ転換点として大きな意味を持つ一夜となった。
開演時間を10分程過ぎたころ、ファンの歓声とSEに乗ってメンバーがひとりずつ登場。最後に現れた楓(Vo)の「今日は遊びに来てくれてありがとう!」の一声とともに、翌日(12/23)にリリースを控える新作『ベスト オブ ハタチ』のオープニング曲「ダントツ☆YOU」でライブがスタートする。「シャカリキエビデイ」「純愛バイセコー」「Love Me Do」と新旧のナンバーが交互に繰り出され、ポップなだけじゃない男気を増したパフォーマンスに会場の熱気も一気に上昇。
中盤、「20歳になって、もう大人なんだと実感することが色々あって。責任や逆に何でもできる自由だったり、バンドでの不安だったり。その想いを形にした、今一番大切な曲」と楓が紹介した「あの頃のままで」が披露されると、観客は聴き入るようにステージを見つめる。そんな感動的な空気を打ち破る(!?)竜之介(Dr)のハイテンションなMCで和むと、今度は新作未収録曲「ウォナノウ」を皮切りに「ダメ」「乙女ビンビン」といったアゲアゲな楽曲を叩き込み、さらなる高揚感へ。感情とテクニックが交錯する楓の無二のボーカル、MASAYA(Ba)のキラースマイルで響かせるグルーヴ、サウンドの色を決める大地(Gt)の繊細でソリッドなプレイ、そのすべてを支える竜之介の確かなドラミングという演奏力に裏打ちされた、複雑さとキャッチーさ、ユーモアとペーソスが共存する音楽性=“武器”はより強靭になって心を刺激し、フロアを笑顔で満たしていく。
強さも情けなさも信念もどうしようもない感情も、1曲1曲が4人の偽らざる今の姿を映出すようにリアルに真っ直ぐに紡がれた全17曲。本編最後には“壮大な夢を叶える決意”を綴った「ホームグランド」が演奏され、地元ファンへの愛情と未来への覚悟を改めて誓った。「(今年は)個人的にも迷い考えた時間でした。その“答え”がここにあったんだと思います」とは大地の言葉だが、それを手にした彼らが進む次なるステージが楽しみでならない。
リリース情報
ベスト オブ ハタチ
2015年12月23日
Yamaha Music
2. あの頃のままで
3. ホームグラウンド
4. 叱ってサディスティック
5. ドジっ娘モーニング
6. 乙女ビンビン
7. 純愛バイセコー
8. 歩く歩く歩く
セットリスト
NOW ON AiR 快進撃ワンマン BIG CAT編~十代最後の夜 何を想いますか~
2015.12.22@心斎橋BIG CAT
- ダントツ☆YOU
- シャカリキエビデイ
- 純愛バイセコー
- Love Me Do
- 叱ってサディスティック
- オトコボンバー
- あの頃のままで
- ウォナノウ
- ダメ
- 乙女ビンビン
- ドジっ娘モーニング
- 歩く歩く歩く
- 僕らの音楽
- new world
- なんちゃってヒーロー
- ホームグラウンド
- 愛を唄おう
お知らせ
NOW ON AiR 快進撃ワンマン 原宿アストロホール編 〜東の都でひと旗上げまっせ!〜
2016/03/12(土)原宿アストロホール
※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。