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圧倒的な4人のボーカルが圧巻!DEEP、初の日本武道館公演は大成功

DEEP | 2011.06.10

 1月からスタートした「DEEP LIVE TOUR 2011 “未来への扉”」。震災の影響で、一部のスケジュールに影響はあったものの、5月31日、日本武道館でようやくツアーを締めくくることができた。

 会場に集まったファン層は、かなり幅広い。そして開演を迎えた瞬間、その集まったオーディエンスからは大きな歓声があがった。そんな中、ステージ後方にセットされた壇上に、4人の姿が!続くアッパーな「HIGHER」のイントロを合図に、ステージに駆け下りるメンバー。厚みのあるバンドの演奏に支えられ、艶のある4人のボーカルが引き立つ。「みんなひとつになりましょう!」と、YUICHIROが観客に呼びかける。

 その後、そのYUICHIROが初めて作詞に挑戦した「キミがいるから」を歌い、続けて「会いたい…」と、しっとりした楽曲を聴かせる。曲のほとんどは、1曲の中でTAKA、YUICHIRO、KEISEI、RYOの4人がひとつのソロパートを分担して歌い、コーラスで厚みをつけていくという感じ。「夢のカケラ」では、メンバーがステージの端から端に移動し、さらにはスタンドを見上げて客席からの声援に応え、暖かい空気を作る。DEEP=バラードと思いがちだが、アップテンポの曲では躍動感のあるステージングになるのも見どころだ。

 前半のMCでは、メンバーが口々に会場である日本武道館への思い入れを語る。なぜなら全員がEXILE Vocal Battle Auditionの出身。武道館はオーディション会場でもあったからだ。KEISEIは「僕はオーディションに落ちてしまったんですけど、2階席に座って最終決戦を見てました。懐かしいです!」と、当時のエピソードを披露。中盤にはDEEPの母体となったCOLORのナンバーもメドレーで飛び出 し、スペシャルな構成に。

 しかも、メドレー最後の「24karats -type C- feat.DOBERMAN INC」では、スペシャルゲストとして.DOBERMAN INCが登場。ファンキーチューンを盛り上げていた。ステージは一気に華やかな雰囲気に。そんなサプライズのあと、TAKAは「まだまだ盛り上がれますか!」と観客をあおり、後半は「Baby」からスタート。そして本編最後は「皆さん自身の未来の扉を開くキッカケになれば」というTAKAの曲紹介で歌われた「未来への扉」でしめくくられた。

 アンコールを求めるかけ声はもちろん“DEEP”コール。ほどなくステージに戻ってきたメンバーはTシャツ姿で充実の表情。アンコールはK-Ci&JoJoのカバー曲「Tell Me It’s Real」でスタート。その後のコーナーはなんと! ファンクラブの中から抽選で選ばれた幸運な4名のファンがステージへ招かれ、メンバーが真横で「For you~blue tears~」を熱唱するという粋なプレゼントタイムとなった。

 1回目のアンコール・ラストは「白いマフラー」でしっとりと。ダブル・アンコールの大ラス曲は「涙が落ちないように」。メンバー自身、涙をこらえているような、グッとした表情が印象的だった。美しい歌声とコーラスのパワーで武道館を酔わせた彼ら。おそらく、この大舞台でメンバー4人の頭には、次の夢への未来図が広がっていったことだろう。今後も、その酔わせる歌声に注目していきたい。

【取材・文 海江敦士】

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