これまでも数多くのバラードを送り出してきた4人組のコーラス・ヴォーカルグループ・DEEPが、冬にピッタリのニューシングル「I Promise You」をリリース（11月27日発売）。ちなみにこの曲、映画『晴れのち晴れ、ときどき晴れ』（公開中）の主題歌にも選ばれており、恋愛だけでなく、家族や友達など、人との絆の大切さを感じさせる心温まるバラードだ。映画の内容ともリンクするこの曲に、メンバー自身はどのような感情を込めたのか……。美しいハーモニーに包まれたその思いを、制作エピソードを交えつつ語ってもらった。

EMTG：ニューシングル「I Promise You」は、映画『晴れのち晴れ、ときどき晴れ』の主題歌なんですね。主題歌のお話はいつぐらいに出たんですか？

TAKA：春ぐらいですかね。

EMTG：映画監督さんとも、曲のことでやり取りをされたそうですが。

RYO：何度もさせていただきました。映画が恋愛だけでなく、家族の暖かさや友情、みんなでひとつのものを作り上げる絆を描いた作品なので、そことリンクできるようにしました。まぁ、恋愛の曲と言えばそうなんですけど、それだけじゃなく、家族や友達の大切さを同時に描いた曲に仕上がってます。

EMTG：監督さんとは具体的にどんなやり取りをされたんですか？

TAKA：歌詞についての話が中心でしたね。映画サイドの人達にしても、一番気にしていたのが歌詞だったと思うんです。今、RYOが言ったように、恋愛だけがテーマではないんで、様々なことにリンクするように作って欲しいってことだったんだと思います。幅広く想像できるようにというか……映画を見ていただければ、歌詞の内容にも納得していただけると思いますね。歌自体はDEEPらしく、歌詞を大切に歌っていくという感じでした。

EMTG：映画はご覧になりましたか？

TAKA：もちろん見ました！

KEISEI：これ、試写会じゃなかったら完全にスタンディング・オベーションだったと思いますよ（笑）。

YUICHIRO：実はエンディングで曲が流れるんですが、曲の途中で席を立たずに最後まで見ないと……。

EMTG：それ以上は言えないですよね（笑）。でも、最後の最後に何かありそうだと（笑）。主演はEXILEのMATSUさん（＝松本利夫名義で出演）ですが、イメージとして、MATSUさんはすごくコメディーに向いているような気がしますね。どういう演技だったんでしょうか？

TAKA：和製エディ・マーフィーみたいな感じでしたよね。

EMTG：それは気になります（笑）。

RYO：実は僕らのミュージッククリップも映画とリンクしているんですよね。映画の舞台が岡山なんですけど、今回のシングルのミュージックビデオも岡山で撮影したんです。しかも、現地の一般の方に出演していただいて。その出演していただいた皆さんには、紙に普段言えないようなことを書いてもらったんですが、その言葉を伝えたい人は横にいてもらってっていう。すごくホッコリする映像になりました。

KEISEI：嘘くさくないし、リアルですよね。

YUICHIRO：実はミュージックビデオには2パターンありまして。もうひとつは映画に出演している宮崎香蓮さんで、結婚式のシーンをお願いしたんです。

EMTG：完璧ですね（笑）。そもそも「I Promise You」のイメージが結婚式だし、カップリングの「好きだから~Trust in my heart~」も結婚式が似合いそうな曲で。今回のシングルは全体的にウェディング・シングルですね。

KEISEI：確かに「好きだから~Trust in my heart~」もウェディング・ソングですね。たまたまなんですけど、この曲の作曲者である小田切（ゆうき）くんがちょうど結婚したばかりだったんです。本人は“ウェディング・ソングのつもりで作ったわけじゃない”って言ってるんですけどね。しかも、仮のタイルも「Promise You」だったんですよ。

EMTG：え？　すごい偶然！

YUICHIRO：さすがに同じタイトルにはできませんでしたけど、この曲もいい曲ですよね。

EMTG：これまでのDEEPのレパートリーにも、結婚式にふさわしい曲がありますが、また増えたんじゃないですか（笑）。

KEISEI：僕ら自身で結婚式のプロデュースをしたいくらいですよね（笑）。

TAKA：“結婚式で歌って欲しい ”っていうのは、よく言われます。

YUICHIRO：いつか、誰かの結婚式でサプライズがやりたいですね！

TAKA：DEEPのライブに好きな人と来ると、99.9％結ばれるっていい続けてますから（笑）。僕ら、ウェディングには、相当ゆかりのあるグループだと思いますよ。

KEISEI：とにかく、今回のシングルが、誰にとっても色あせない思い出の曲になってくれればいいなと思います。そして、これからもそういう曲をもっと増やしていきたいですね。

EMTG：色あせない……と言えば、3曲目のカップリング「君じゃない誰かなんて?Tejina? (Acoustic version)」を語らないわけにはいかないですね。この曲はこれまでも形を変えて発表されてきたDEEPの代表曲ですが、今回も収録しようと思ったわけは？

TAKA：このバージョンは前からレコーディングしていて、どのタイミングで出そうかっていう曲だったんです。今年はベストアルバム（＝『DEEP BEST』）を出して、自分たちでも“DEEP BEST LIVE YEAR 2013”を掲げて活動してきたから、僕らを知らなかった多くの方々にもDEEPを知ってもらえたと思うんですね。そんな新しく増えたファンの方に対して、改めてこの曲を知っていただこうと。

KEISEI：秋にリリースするシングルだし、アコースティック・バージョンには、ちょっと暖かい雰囲気もありますからね。

YUICHIRO：秋から冬の夕方あたりがちょうどいい曲じゃないですか？（笑）。

KEISEI：クリスマスも近づいてるし、僕らからの贈り物ですね！

EMTG：DEEPとクリスマスも似合いますね。仲間同士のパーティーでもDEEPの曲は聴きたくなります。

TAKA：僕らの曲はカップルしか聴けないものではないので、家族でもいいですし--。

KEISEI：男だらけでもいいです（笑）。

EMTG：ちょっと話がそれましたが（笑）、初回限定盤は全国イベントの共通参加券がついてますね。これはどんなイベントですか？

TAKA：リリースを記念して無料で観覧出来るイベントです。ミニライブで歌もうたいますし、ハイタッチ会もあります！

YUICHIRO：写メの撮影会もありますよ。5ヶ所で行います。

KEISEI：軽いパーティーのノリで楽しめますし、普段のツアーでは見られない僕らの一面が見られると思います。

EMTG：では、最後に2014年の抱負をきかせてください。

TAKA：今年は“DEEP BEST LIVE YEAR 2013”っていうコンセプトを決めて活動してきたんですけど、2014年も続けようかなと。ここ何年かに比べたら、今年はライブ本数が少ないような気がして……。

EMTG：かなりコンスタントにライブをされている印象があるんですが。

TAKA：そうなんですけど、来年はもっとガッツリやりたいなと。ひと皮むけた“DEEP BEST LIVE YEAR”にしたいです。

【取材・文：海江敦士】