メンバー4人の表現力豊かな歌とコーラスワークが魅力のボーカルグループ、DEEP。どちらかというと、冬のバラードの印象が強かった彼らが、この夏、ついにサマーソング「GO」（8月15日発売）を発表する。アッパーなサウンドで、この暑い季節を盛り上げてくれそうだ。また、カップリング曲は3曲というボリューム！　語りどころ満載のシングルについて、メンバー自身にじっくり解説してもらった。

EMTG：そもそも、サマーソングをシングルにするいきさつは何だったんでしょうか。

KEISEI：これはTBS「夏サカス2012?笑顔の扉?」のテーマソングでもあるんですけど、このお話をいただいた時にTBSのスタッフさんとの食事会がありまして。そこで“熱い曲を作ろう”っていう話の流れがあって制作に入ったんです。

EMTG：なるほど。結果、かなり楽しい夏ソングになりましたね。

TAKA：面白かったですよ。DEEPって、そもそもいろんなことに挑戦しようとするグループでもあるし、バラードでもアップチューンでも R&Bでも、いろんな曲を歌いこなせる器用さがDEEPの売りでもあると思うんです。そういうった中での、ひとつの挑戦になったのかなって。ラップもやってみましたしね（笑）。でも、今回のシングルを通して聴いてもらえたら、皆さんが思うDEEPらしい曲も楽しんでもらえると思うんで。

EMTG：そうそう。DEEPらしいバラードも、しっかり収録されているという。

YUICHIRO：この1枚でライブができちゃうくらいのボリュームはありますよね（笑）。

EMTG：どうして計4曲も新曲を入れようと思ったんですか？

YUICHIRO：もう3曲入れるんだったら4曲にしよう！って（笑）。

EMTG：そうそう。アゲ系の「GO」のあと、いきなり2曲目の「Have a nice day」でDEEPらしい王道バラードを聴かせてくるという。このギャップがいいですよね（笑）。

YUICHIRO：ああ、そういうところは、どうしてもライブを意識しちゃうんですよね。盛り上がってから、歌を聴かせるバラードあり、4曲目の「People in the　plan」はみんなで一緒に歌って終われるような感じのね。

EMTG：ちょうど個性がハッキリしている4曲が収録されているので、メンバーごとに特に感情移入できる1曲を選んでいただきたいんですが。

YUICHIRO：僕は「たとえ100の言葉でも」ですね。この曲は、いい意味で歌謡曲っぽい要素があると思うんです。聴いてて歌いたくなるような気分にさせてくれるというか。カラオケでも歌いやすいし、ぜひ歌ってもらいたいですね。そういう意味で、この曲がイチオシです。早くカラオケに入って欲しい！

KEISEI：僕は「GO」ですね。

EMTG：KEISEIさんはそう来ると思ってました（笑）。

KEISEI：そうなんですか？（苦笑）。今回、4曲中3曲がWHITE JAMのSHIROSE君のプロデュースなんですよ。ディレクションを全部やってくれたんですけど、彼は僕より年下なんですよね。なかなか年下の作家さんと作業する機会がなかったんで、すごく意見も言いやすかったし、新鮮でした。スタジオも住宅街にあって、スタジオではすごく盛り上がりました。「GO」は 8月にリリースされますけど、9月とか10月くらいまで、この曲を聴きながらワイワイ盛り上がってもらえたらいいなって思います。

EMTG：確かに、そこまで夏仕様のギラギラした感じじゃないですもんね。

KEISEI：そうなんですよ。

EMTG：さて、続いてはどなたが曲を選んでいただけますか？

RYO：では僕が（笑）。僕は「People in the plan」ですね。曲が持っている世界観が、自分が日頃思っていることと近いというか、共鳴できるんです。家にいる時とか、歌詞で歌っているようなことを考えたりしているんですよ。“いつも歩いている道　今日は遠回りしてみた”とか。

EMTG：ふむふむ、遠回りしちゃうタイプなんですね（笑）。

RYO：共感できます（笑）。あと、サビのメロディーラインも耳に残るし。すごく好きですね。何かジワジワきますよ。前向きになれるし。

TAKA：僕は「Have a nice day」です。これもSHIROSE君のプロデュースなんですけど、「People in the plan」を作った人とは思えないくらい曲調が違うし、ホントに器用な人だなと。で、僕はこの曲のメロディーがすごく好きなんですよ。サビのメロディーが特に。おそらく、DEEPを知ってくれている方は、絶対に好きなテイストだなと思いますね。そして、初めて聴いていただく方には、すごく心地のいい曲じゃないですか？　歌詞はシンプルなんですけど、その中にいろんな思いが込められているところもいいですね。

EMTG：なるほど。ここまで聴いてくると、ホントにアルバム・インタビューのような（笑）。シングルでここまで濃いものを作ったら、アルバムが 作りたくなるんじゃないですか？

YUICHIRO：楽しみにして欲しいですね。

EMTG：お？　もしやすでにアルバムの制作準備に入っているとか？

YUICHIRO：いやいや、これ以上は言えませんけど……。シークレットです（笑）。

EMTG：そうですか……（笑）。さて、今後の話をうかがう前に、今年前半は細かいライブハウスツアーで日本全国をまわってきたじゃないですか。 せっかくなので、その感想も伺いたいんですが。

RYO：日本武道館もやって、ライブハウスもやってきて、いろんな会場があったんですよね。会場によってはパフォーマンスの内容を変えたりして、すごく勉強になりました。

KEISEI：リアクション場所によって違っていたし。北の方はすごく熱かった印象がありますね。

EMTG：それだけ細かくまわってきて、もうしばらくツアーはなくてもいいや?……とは思わない？

YUICHIRO：全然足りない！

TAKA：あれだけやってきたら、ツアーをやってないと不安ですね、逆に。

KEISEI：ずっとやっていたいです。

EMTG：それは頼もしい発言ですね。でも、この夏はイベントやリリースイベントの出演で、またいろんな場所に行くみたいじゃないですか。

YUICHIRO：DEEPのライブは意外にハジケますからね（笑）。

EMTG：そこは「GO」ですから（笑）。でも、改めてタイトルを見ると、「GO」って言葉、すっごくシンプルで勢いありますよね。

YUICHIRO：当初「Yeah!」にしようかって話も出たくらい（笑）。

KEISEI：インパクトのある言葉ですからね。何か夏期講習とかに似合いそうな（笑）。

EMTG：「GO」だけにね（笑）。では、各地のイベントをぜひ盛り上げてきてください！

【取材・文：海江敦士】