ゆびィンタビュー vol.15 Lucky Kilimanjaro
ゆびィンタビュー | 2019.10.03
PROFILE
Lucky Kilimanjaro
2013年5月、東京の大学の同じバンドサークルのメンバーで結成されたエレクトロ・ポップバンド。メンバーは、熊木幸丸(Vo)、大瀧真央(Syn)、松崎浩二(Gt)、山浦聖司(Ba)、柴田昌輝(Dr)、奥真人(Per)の6名。「RO JACK 14/15」で入賞を果たし、2015年7月に1stミニアルバム『FULLCOLOR』をリリース。2017年11月には1stフルアルバム『Favorite Fantasy』をリリース。2018年11月のEP『HUG』でメジャーデビュー。2019年4月からは“世界中の毎日をおどらせる”をコンセプトに精力的に活動している。ついつい体を揺らしてしまう“ラッキリサウンド”でシーンを席巻中!
- EMTG MUSIC初登場なので、まずは結成のきっかけから教えてください。
熊木幸丸(Vo)
ラミちゃん、話してください。奥真人(Per)
えっ、俺?覚えてないよ(笑)。熊木
いつも俺が言うとつまんないなと思って。奥
えっと、みんな同じバンドサークルの出身です。リーダーの熊木が大学を卒業するタイミングで声をかけてくれて集まった感じですね。- 熊木さんだけ先輩なんでしたっけ。
熊木
僕が男子メンバーの1コ上で、大瀧はさらに1コ下なんで、3学年ですね。- 熊木さんはもともと曲を作るのが趣味だったとか。
熊木
高校の頃からパソコンを持っていたので、ちょっといじったりとかはしてました。ちゃんと作るようになったのはバンドを始めてからですけど。- 学生の頃はそれぞれ別々のバンドで?
熊木
うちのサークルはちょっと変わってて、メンバーを固定しないんです。松崎浩二(Gt)
そう。ライブのたびにね。大瀧真央(Syn)
自由に組むんですよ。次はこの曲をやるからこのメンバーで、みたいな。ここ(熊木、大瀧、奥)は結構一緒にやってたよね。山浦聖司(Ba)
そこだけ?みんな一緒でいいじゃない!熊木
(笑)。特にラミちゃんと俺はよくやってたよね。- それが2014年で、翌年には早くも初音源をリリースしました(2015年7月、1st Mini Album『FULLCOLOR』)。メジャーデビューまで3年かかりましたが、その間の活動は順調でしたか?
熊木
みんなが就職活動するタイミングはうまく動けなかったりしたよね。社会人1年目は仕事も大変だし。それでちょっと活動がモヤモヤしたこともありましたけど、スタジオに入ったり何かしらやってはいたから、僕はそういう感覚はなかったかな……みんなはどう?柴田昌輝(Dr)
『Favorite Fantasy』(2017年11月、1st Full Album)を出す前ぐらいじゃないですかね、ちょっと「どうするの?」みたいな感じだったのは。松崎
その前に2年半ぐらい音源を出せなかったので、曲はいっぱいたまってるのに……っていうもどかしさはあったし、お客さんもあんまり増えなくて、どっちかっていうと演奏を磨いたり曲をどんどん作ったりする期間だったのかもしれないです。でも、あんまり暗い感じはなかったよね。大瀧
うんうん。奥
楽しんでたら今ここにいる、みたいな。熊木
そうですね。奥
楽しんでたら今ここに……。熊木
2回言わなくていいよ、録音していただいてるから(笑)。- そして、昨年11月にメジャー1st EP『HUG』でデビューして、今年は6月からシングルを4ヵ月連続リリースしました。この形態を選んだのは?
熊木
もともとは6月あたりにEPをまたリリースしましょうって話で制作も進んでいたんですけど、レーベルから「連続で出してみない?」という提案があって、僕らとしては「楽しそうだから、いいですよ」みたいな軽いノリでした。松崎
EPだと削らなきゃいけない曲もあったしね。大瀧
シングル4曲ならMVも4本作れるし。- 曲はすべて書き下ろしですか?
熊木
「風になる」のカップリングの「君が踊り出すのを待ってる」はメジャーデビュー前からありました。そのほかはすべて『HUG』以降に書いた曲です。あまりストックするタイプじゃないので。- ラッキリの曲作りはだいたい、熊木さんがある程度アレンジまで固めてみんなに投げる、みたいな感じですか?
熊木
ほぼそのまま出せるレベルまでは一応ちゃんと固めてます。最近の曲はほとんど戻されないよね?柴田
すんなりいくことが多いですね。熊木
どっちかっていうとライブのアレンジで変わってくる感じだよね。特にうちはドラムとパーカッションがいるので、その状態で音源を作るとガシャガシャするので、音源はすっきりまとめてフレーズと言葉が伝わるようにしてるんですけど、ライブになるともうちょっとみんなのインプットが入ってくる。大瀧
レコーディングが終わってから練習する感じです(笑)。- 曲によっては打ち込みっぽいですが、意図的にそういうアレンジにしている?
熊木
ナマ感を大事にしてるというよりかは、ちゃんと曲が伝わればいいかなって感じですね。- 曲を伝えるために最適のアレンジを施すということですね。今、世界的にダンスミュージックは打ち込みが主流ですけど、その中でバンドというスタイルを選ぶことにはどんな意図があるんでしょう。
熊木
ケンドリック・ラマーとかチャンス・ザ・ラッパーとかも、ライブではバンド入れてるじゃないですか。やっぱりライブでは音源のままだとダイナミクスだったり勢いがなくなっちゃうから、バンドサウンドのほうが絶対にいいと思ってるんです。海外のアーティストもドラムだけは生だったり、打ち込みっぽい音を出すにしても生にトリガー(ドラムの音を電子的に加工するユニット)を入れたりしてて、やっぱりそこは大事にするポイントなんだなと思って。特にラッキリはメンバーが6人もいて、演奏の自由度が高いので、ライブの面白さはかなり作れてるんじゃないかと思いますね。- 連続シングルの4作品8曲についてひとつひとつお聞きしていきます。まず「風になる」はシンセのリフが印象的で、そこに歌メロがいい感じに絡む曲ですね。
熊木
マキアージュ(資生堂)のCMの曲わかりますか?オーウェン・パレットっていうカナダのバイオリニストの曲(「THE MOMENT」)なんですけど、あれを聴いて、ストリングスがバンバン鳴ってるソウルミュージックっぽい曲を作りたいなと思ったのがスタートです。最近、僕の中ではお客さんが前を向いていけるような歌詞を書きたいっていう思いが強くて、去年「ひとりの夜を抜け」っていう曲でもやったんですけど、もっとちゃんと歌いたいなと。そのアイデアを“風になる”という言葉に込めて、みんながそう思うことができればつらいことも乗り越えていけるんじゃないか、よくない現状をちょっとでも変えていけるんじゃないかと思って、音楽的な気持ち良さと合わさってこういった曲になりました。松崎
最初に出す曲って連続リリース全体の印象を左右すると思うんですけど、「風になる」は曲名やイントロから印象的だったし、そのメッセージ性も含めて、候補曲の中でも1曲目にぴったりだなと思いました。- 曲は揃っていて、どの順番で出していくか、みたいな話し合いがあったんですね。
大瀧
最初に全部ありました。熊木
10曲ぐらいあって、その中から8曲選んだんです。大瀧
組み合わせも結構悩んだよね。松崎
EPを作ろうとしてたときから「風になる」はリード曲候補だったんです。大瀧
この曲だけ「入れよう」って決まってたし。熊木
(山浦に)最初聴いたとき、どうでした?山浦
ドライブしながら聴きたい曲だなって思いました。松崎
お客さんだ(笑)。山浦
ラジオから聞こえてきたらいいなーって。リスナー目線です(笑)。- 「君が踊り出すのを待ってる」は僕、めちゃくちゃいいと思いました。
熊木
はい(ニッコリ)。僕もめっちゃ気に入ってます。去年の夏にはあったよね。松崎
もうライブでやってました。熊木
『HUG』は11月のリリースで、「君が踊り出すのを待ってる」は春や夏のほうが似合う曲だから出すのはもっと先にしようって話になって。入れて良かったなと思ってます。- こんなにいい曲なのに、どうしてカップリングに回したんですか?
松崎
それは僕らも思った。6月の自主企画イベントのタイトルにもなったのに。熊木
いや、迷ったんですよ……。僕の中では、ファンの人がずっと好きでいてくれる曲であってほしいな、というところがあります。大瀧
企画イベントのときにアンコールで演奏したんです。本編が終わって緊張感とか全部なくなってやったから、めちゃくちゃ楽しかった。松崎
反応も良くて、めちゃめちゃいい空気感でした。これを「風になる」と合わせたのは、僕は良かったなと思ってます。盤としてちゃんといい空気、いい風が流れてる作品になったなって。- 第2弾の「HOUSE」は曲名にも歌詞にもある通りハウスミュージックですね。
熊木
まさに“ハウス”と“家”のシャレですね。- 家の中なら好きなように踊れる、っていうテーマに共感しました。
熊木
やっぱ人前で踊るのって、みんな普通に恥ずかしいじゃないですか。でも家だったら自分の好きなようにできるし。「これわたしだ!」って思ってくれる人がめっちゃいて、みんな家ではこうして過ごしてるんだ、と思って面白かったです。- 曲調も歌詞もサマーバケーション感いっぱいの「車のかげでキスを」には、歌詞に“レイバン”“三ツ矢サイダー”“Bill Withers”“Van McCoy”が出てきます。
熊木
去年から固有名詞や特定の商品名を意識的に入れるようにしてるんです。そうすることでよりイメージが鮮明になるというか。みんな三ツ矢サイダーは飲んだことあるだろうし、その爽快感を思い出してくれれば、曲が勝手に味つけされて、みんなの中に入っていくだろうな、と。- 友達みんなで車で出かけて、その中の女の子に図らずもときめいていい感じになるというストーリーも、サイダー並みに甘酸っぱいですね。
熊木
夏、友達と6人ぐらいでキャンプに行って……。- (メンバーを見渡して)6人ぐらいで。
奥
えっ、実体験?(笑)。免許持ってないのに?熊木
こんな曲書いてるのに、実は免許持ってないんですよ(笑)。だから僕は後部座席です。奥
誰かの運転する車に乗ってったわけね。熊木
例えばこういうメンツだと、誰かがくっつきそうになるじゃないですか。奥
(大瀧に)誰と?大瀧
あははは。熊木
そういうことも含めた空気感が「HOUSE」とコントラストになってるのがいいなと思ったんです。インドア派が超アウトドア派になるみたいな(笑)。それでこういう組み合わせ、こういう曲になりましたね。大瀧
夏っぽい。7月リリースですからね。- 第3弾の「Do Do Do」はビートがトラップですね。
熊木
『HUG』に入れた「Beautiful」という曲にもちょっと入れてたんですけど、がっつりトラップ感を出したのは初めてですね。四つ打ちがわりと得意なバンドですけど、そうじゃない楽しみ方も、今後ワンマンとか舞台が大きくなるとともにやっていきたいし、お客さんを引っ張っていきたいみたいな気持ちもありました。- 《今自分が何者かなんて自分自身で決めなよ/強くありたい?/願うだけでは叶わない》と、かなり煽っていますね。
熊木
もともと煽るのはあんまり好きじゃないんですけど、言ってること自体は僕がみんなに伝えたいことなので、エンパワーする力を上げたいためにちょっと強めの言葉を入れてます。メンバーに最初に聴かせたときの反応は良かったよね?柴田
いちばん好きでした。8曲の中で。大瀧
好きだったし、「これは売れる!」って思いました。熊木
ラミちゃんは?奥
俺、どうだったっけ?(笑)。熊木
ずっと「HOUSE」がいいって言ってたよね。奥
たしかに「HOUSE」は好きで、「『Do Do Do』はかっこいいけどちょっと暗くね?」みたいな印象だったかな。熊木
結構こういうこと普通に言ってくるんですよ。僕が作ったデモに「なんか微妙だね」みたいな(笑)。奥
「これ、ラミちゃん絶対好きでしょ」って言って渡されるから、逆に絶対好きじゃないポイントを見つけようって(笑)。でも「Do Do Do」はかっこよくて、4連続リリースのA面の部分は、全員が好きな曲の4番だったと思います。大瀧
4番って?熊木
なんの話してるかわかんないよ(笑)。奥
メンバーの人気ランキングのトップ4曲ってことです(笑)。「ちょっとこれ違うんじゃね?」みたいなのがB面に行ったイメージで。熊木
そういう厳しさはありましたね。「Do Do Do」はライブでやってからメンバーの印象がさらに変わったと思います。こういう曲は生のドラムを入れてバシバシにやると一気にかっこよくなるんで。松崎
リリース前にライブで1回パフォーマンスしたんですよ。最後に演奏したんですけど、しっかりお客さんの手が上がって、体が揺れてて。熊木
びっくりしましたね、あれは。- 「愛してる」の《愛してる/恥ずかしがらずに言うよ》というのは誰に向かって?
熊木
誰であっても、自分が「好きだ」「愛してる」「ありがとう」って言いたい人に対して、という感じです。恋人とか家族とか友達かもしれないし、僕らバンドとしてだったら、聴いてくれるみんなかもしれないし。恥ずかしくてなかなか言えないじゃないですか、「愛してる」って。松崎
前作の「Sweet Supermarket」では《愛してるの言葉が/まだ慣れなくてふやけてしまうよ》って歌ってたんですよね。そこからつながってるような感覚があって、すごくいいなと思いました。半年の時間の経過を感じるっていうか。大瀧
大人になったんだね(笑)。松崎
(意外そうな顔の熊木に)えっ、意図してないんですか?熊木
そもそも僕は曲によって自分が主語のときと、他人を主語にしてストーリーを作るときで全然違うんで……ごめんなさい、意識してなかった(笑)。- 「初恋」は喪失とそこから次へ向かう強さを歌った物語で、アレンジも手伝って、とてもドラマチックな曲ですね。
熊木
これはわりと人気がなかったんですけど……。松崎
僕は好きでした。大瀧
わたしも。奥
俺は好きじゃなかったな(笑)。「メロ弱くね?」みたいにずっと言ってました。松崎
最初、EPを6曲入りにしようって話になったときに「初恋」が外れちゃいそうで、僕は空気を読まずに「絶対入れたい!」って言ってて、わがまま言っちゃったかな……ってちょっと反省しました(笑)。熊木
僕はいいと思ってたよ。松崎
ほんとにいいっすよね。熊木
これもうちが今までやってない2ステップのビートで、珍しいと言えば珍しいし、こういう凜としたかっこよさや切なさみたいなものがこの曲調と混じると意外性もあってすごいかっこいいかもな、と思って作った曲ですね。- 「Everything be OK」は具体的な地名を歌い込みながら、諸々の不平等を踏まえたうえで、《朝日は平等に訪れる》と前向きになるきっかけを提示しているような印象です。
熊木
現実にはイヤなことがいっぱいあるけど、それを解釈し直すのがある種アーティストの義務だと思ってるんです。今はこんな状況だけど、こういう見方もできるし、そう見られたらいい方向に進むかもしれないよ、ということを提案できたらいいなぁと思ってて。今は悪いかもしれないけど、それをどう肯定していくか、あるいはどう変えていくか、という部分を大事にしてます。- その連続リリースの表題曲4曲に、「FRESH」を加えたEPが10月に出ますね。4曲を踏まえて、とても力強くポジティブな曲になったんじゃないでしょうか。
熊木
シングル曲のセレクトの時点ではまだ書いてなかったんです。たしか「風になる」をリリースした頃に書いたんじゃなかったっけな。リリースが決まって、精神的にひとつ区切りがついてから書いた曲だったので、2019年を締めくくるメッセージというか、僕らが伝えたいことを全部きれいに詰め込めたらいいなと思って、気合を入れて書いた曲ですね。- 連続リリースの集大成、総決算的な意味合いですね。
熊木
そうです。みんなは感じてくれました?奥
感じました。松崎
4曲と新しい1曲でアルバムになるって話は最初からあって、強い曲じゃないといけないって思ってましたからね。大瀧
たしかに。埋もれてはいけないって。松崎
1曲で4曲に張り合えるような。僕の中では、2019年を締めくくりつつ、その次が見えるようなイメージです。熊木
僕もそういうことを意識して書きました。2019の締めくくりなんですけど、2020が始まるような気持ちになるといいなと思って。- 来年のラッキリはFRESHなモードでいくよ、と。
熊木
どうでしょう……。奥
違うんかい!(笑)。熊木
でも、新しい曲を書いてますけど、かっこいいよね?松崎
かっこいいですねー。熊木
ちゃんとFRESHに感じてくれてると思います。- Lucky Kilimanjaroはバンドとして“世界中の毎日をおどらせる”というコンセプトを掲げていますが、『FRESH』の5曲すべてに“踊る”という言葉が出てきますよね。
熊木
僕らは“踊る”っていう単語を、身体的な踊りだけじゃなく“人生を楽しむ”みたいな意味合いで使っているんです。特に今回のシングル8曲と「FRESH」には意図的にたくさん入れてますね。Lucky Kilimanjaroイコール“踊る”バンドなんだっていうことを認識してほしかったのもありますし、そうすることでみんなが本当に踊れるようになるかもという思いもあって。今後もしつこく、「もうわかったよ」って言われるまでやろうかなと(笑)。松崎
ワクワクすることを心躍るって言いますけど、僕には“おどる”という言葉を目にするだけでその心理状態を連想しやすくなるような感覚があるんです。音楽を聴いてワクワクすることは“おどる”ことでもあるんじゃないかなって思って。通勤中とかでも。だから、そっちにどんどんつなげていけたらいいなと思ってます。大瀧
わたしも同じです。“世界中の毎日をおどらせる”というコンセプトですけど、あえてひらがなにしてるんですよ。それは心を躍らせることも含んでるっていうか、気分がワクワクしてプラスのほうに向かえるように、という意味合いで捉えてます。熊木
このふたり(大瀧、奥)は肉体的にも踊れる人たちなんですよ。Lucky Kilimanjaroダンス部(笑)。「風になる」のMVで振りっぽいダンスをやってるんですけど、あれはその場で振り付けしたんです。大瀧
ここ(自分と奥)がやりました。熊木
「練習しちゃうと振りっぽくなりすぎるから、ちょっといなたくなるように当日教えて」って言って。大瀧
しかも当日まで忘れてて、「やばい! ラミ考えよ!」って(笑)。- うろ覚えのほうが、味が出るというのはよくわかります。
熊木
「これじゃないかな」くらいの感じが、僕らの中の“踊る”なのかな、と思ってます。かっちり決め込んだダンスというよりかは、ワクワクしたり「楽しいよね!」という気分を大事にしたいっていうほうがメンバーの総意なんじゃないかなと思います。奥
そうだよね。踊れる人だけが踊るんじゃ意味ないから。熊木
みんなフェスとか行ったら踊ってるでしょ。全員
(うなずく)。熊木
踊ってるっていうか、ノってるっていうか。それで十分なんですよ。踊れる人は踊ればいいし、マナーとかもあんまり気にしないでやったほうがいいと思うし。僕らのライブでも、そこはあんまり気にしないでほしいですね。- お客さんがそれぞれ思い思いに体を揺らす姿を見たい?
熊木
見たいですね。実際フェスに出たらそうやって踊ってくれる人がいっぱいいて、やっぱりいいなと思いました。そういう空気を作れるバンドでありたいし、それをどんどん大きくしていきたいなと思います。松崎
僕はお客さんをよく見るんですけど、最近すごく肯定してあげたくなるというか……。大瀧
うん、うん。松崎
踊ってくれてたらめっちゃうれしいけど、棒立ちしてる人も最高だなって思って。僕は身体的な踊りは得意じゃないし、すごく楽しくてもじっとしてることだってあるから。フェスとかで初めてライブを観てくれて、どうノったらいいかわかんない人もいると思うんですけど、それでも楽しそうに笑ってくれてたりすると「あなた最高です!」ってステージ上から伝えたい気持ちになります。熊木
うん。昔よりも「この空間まるごと好き!」っていう感覚があるよね。
【取材・文:高岡洋詞】
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約2年振りのミニアルバム『Pabulum』をリリースした、名古屋発の4ピースバンド・SideChest。彼らの変化も感じられるような革新的な一枚となった今作について、メンバー全員に話を訊いた。
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2019年10月02日
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02.風になる
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04.HOUSE
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お知らせ
■ライブ情報
Lucky Kilimanjaro presents.
『FRESH』リリースワンマン
11/23(土・祝) 東京 渋谷WWW
※SOLD OUT
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BAYSIDE COLLECtION vol.3
10/8(火) 千葉 PIER-01
w/ LOOSEMAN / goomiey / 六奏立舞 / STARS ON PAN
New Action! Vol.99
10/9(水) 東京 新宿MARZ
@FM presents STAND UP!
10/12(土) 愛知 ell.FITS ALL
w/ エドガー・サリヴァン / スピラ・スピカ / ももすももす
山のうえコンサート
10/13(日) 新潟 山のうえリゾート(キューピットバレイスキー場)
w/ THREE1989 / PEARL CENTER / さとうもか / Kris Roche cabbage&burdock
※その他のライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。