Editor’s Push 第2回
Editor’s Push | 2020.02.21
日々たくさんの音楽と触れ合っているFanplus Music編集部。
ここでは、編集スタッフがおススメしたい新譜作品をピックアップしてご紹介します。(毎月更新)
2020.02 LINE UP
脳内リフレイン
『TIME AFTER TIME』
『TIME AFTER TIME』
ミニアルバム
2020.02.05
GARDEN CITY RECORDS
2020.02.05
GARDEN CITY RECORDS
脳内リフレイン
『TIME AFTER TIME』
『TIME AFTER TIME』
エモーショナルな歌声とストレートな歌詞、そして、エモ、2ビート、ダンスロック、ファンク、様々なジャンルを変幻自在に操る新人バンド・脳内リフレイン。バンドの勢いと期待が窺える2nd Mini Album、その1曲目「誰かにとって」は、葛藤と苦悩を乗り越えたその先にある光を目指すためのアンセム的ナンバー。そのほか、初期から演奏し続けている「FANFARE」、8ビートの「UNLUCKY」、アイリッシュパンクな「SUPER STAR」、ストリングスを取り入れたミディアムバラード「水芙蓉」……まさしく様々なジャンルの楽曲が1つの作品に詰め込まれ、彼ら自身のキャパシティの大きさを示した1枚。ロック好きはまず聴いてほしい。(中川)
ニガミ17才
「幽霊であるし」
「幽霊であるし」
配信シングル
2020.02.07
EXXENTRIC RECORDS / 苦味興行
2020.02.07
EXXENTRIC RECORDS / 苦味興行
ニガミ17才
「幽霊であるし」
「幽霊であるし」
2016年結成の男女4人組。プロフィールの「おしゃれ且つ変態な楽曲の表現。」という一文では収まりきらないほどに、またぶっ飛んだ新曲「幽霊であるし」がリリースされた。タイトでミニマルなサウンドの中で、縦横無尽に駆け回るボーカルと歌詞のリフレインが、聴く者を無条件にニガミワールドに引きずり込んでいく。MVは、King GnuなどのMVを手がけるクリエイター集団「PERIMETRON」が監督・撮影。「リング」「エクソシスト」といったホラーの名作を彷彿とさせるような岩下優介(Vo)の怪演により、中盤で平沢あくび(Syn)が取り憑かれたように身体を震わせるシーンはまさに狂気の沙汰。……とは言っても、誰だってちょっとした変態性って持ち合わせてるもんじゃないですか。その変態性のシンパシー目がけて、2020年、ニガミ17才が世の中に浸透していくのも時間の問題だと確信した1曲。(栄谷)
マカロニえんぴつ
「恋人ごっこ」
「恋人ごっこ」
マカロニえんぴつ
「恋人ごっこ」
「恋人ごっこ」
1月のツアーファイナル・マイナビBLITZ赤坂公演で先行披露された新曲「恋人ごっこ」。缶コーヒーを差し出したり、シーツでじゃれ合ったりといった恋愛模様を「ごっこ」という親しみのある言葉で表し、<愛を伝えそびれた/でもたしかに恋をしていた>と確かめるように言い聞かせながら、「愛」に変わる前の「恋」だからこそ揺れ動く日常を歌う。そして終盤は6/8拍子とめまぐるしいコード展開で、別れへと向かうふたりのどうしようもない心の葛藤を描く。リスナーそれぞれの日常と重ね合わせながら浸ることのできる名バラード。はっとり(Vo/Gt)も出演するMVがまた、主人公の回想がショートフィルムのようにしっとりと描かれていて沁みるんだなあ。山が見える小道を腕組んで歩いてるシーンが好き。(栄谷)
Vaundy
「僕は今日も」
「僕は今日も」
Vaundy
「僕は今日も」
「僕は今日も」
現役大学生の19歳で、作詞、作曲、アレンジを全て自分でこなし、アートワークのデザインや映像もセルフプロデュースするマルチクリエイター・Vaundy。耳に残るメロディに幅広いジャンルの楽曲を発表するとSNSで話題に。その楽曲センスで、ファンダムを急速に拡大中の彼の最新曲「僕は今日も」は、切なげなピアノの旋律に乗せた、つぶやくような、鬱屈な気持ちを吐露するようなボーカリゼーションから、サビでの壮大なストリングスとともに力強くなる歌声の盛り上がりへ、聴く人を引き込む引力が強い楽曲。個人的に、一聴しただけで無意識に涙がこぼれた。Vaundyの楽曲は、そんなふうに心に自然と入り込んでくる楽曲だと思う。(中川)
Rude-α
「アイスクリーム」
「アイスクリーム」
Rude-α
「アイスクリーム」
「アイスクリーム」
1997年2月8日生まれ、沖縄県沖縄市出身。ヒップホップシーンの枠を超え、幅広い音楽ファンの間で話題沸騰中の新世代ラッパー・Rude-α。3月にリリースされる1stアルバム『23』に先駆け、同作にも収録される新曲が先行配信された。同曲は、高速ラップからサビの歌メロへ、またカラフルなメロディが、ジェットコースターのように起伏する恋愛感情を表現している。<おかしくなる君のせいで>という、恋という沼にはまってしまったことすら幸せと感じる、まるでアイスクリームのように甘く溶けるような、夢のある恋心が描かれている楽曲。MVでは、カラフルな衣装に身を包み表情豊かに歌い上げるRude-αにも注目。(中川)
東京少年倶楽部
「lollin’ lollin’」
「lollin’ lollin’」
東京少年倶楽部
「lollin’ lollin’」
「lollin’ lollin’」
京都のロックバンド・東京少年倶楽部。憧れなのか皮肉なのか、京都のバンドなのに「東京」と付けてしまうあたり強い気概を感じる。昨年夏のRO JACKで優勝したのが記憶に新しい彼らの、新メンバー・gyary(Gt/Key)を加えた4人編成初となる新曲「lollin’ lollin’」は、ジャキジャキかき鳴らすギターストロークに始まり、定型にとらわれない変則的なフレーズ構成に「君」への眼差しを乗せ、雪景色とともに閉じ込めた濃密な1曲に仕上がっている。4月29日には初の全国流通盤ミニアルバム『空の作りかた』をNo Big Deal Recordsからリリースされることが決まっている東京少年倶楽部。ぜひ粗削りな今のうちにチェックしてみてはどうだろうか。(栄谷)
あいみょん
「さよならの今日に」
「さよならの今日に」
あいみょん
「さよならの今日に」
「さよならの今日に」
あいみょんの2020年第1弾シングルとなる「さよならの今日に」は、日本テレビ『news zero』の“ニュースを『じぶんごと』に”というテーマを元に書き下ろした楽曲。<明日が来ることは解る/昨日が戻らないのも知ってる>という当たり前の日常と、<切り捨てた何かで今があるなら 「もう一度」だなんてそんな我儘 言わないでおくけどな/それでもどこかで今も求めているものがある>という、誰しもが思ったことがあるであろう後悔だったり希望みたいなものに、感情移入せずにはいられません。自分にとっての<不滅のロックスター/永遠のキング>は、明日をどう生きただろうか。そんなことを考えながら、1日の終わりに聴きたい。(編集部:M)
THE ORAL CIGALETTES
「Tonight the silence kills me with your fire」
「Tonight the silence kills me with your fire」
THE ORAL CIGALETTES
「Tonight the silence kills me with your fire」
「Tonight the silence kills me with your fire」
5thアルバム『SUCK MY WORLD』のリリースを控え、5月末からは二度目のアリーナツアーを開催予定のTHE ORAL CIGARETTESが、昨年12月「Shine Holder」の配信リリースから早くも新曲をリリース。サビで繰り返される中毒性のある曲名がクセになる、これまでのオーラルとはまた違ったポストパンクなアプローチのロックナンバー。踊れる曲、妖艶な曲……など彼らの代名詞たる楽曲は数多くあるが、この新曲は、第二章で多面性を見せるオーラルの、新たなキラーチューンの誕生とも言える。現在、同タイトルのツアーが開催中だが、ライブでフロアが暴れまくる姿が想像できる、ライブキッズよだれもんの1曲。(中川)
the cibo
『Midnight Habit』
『Midnight Habit』
ミニアルバム
2020.02.26
CYANOS RECORDS
2020.02.26
CYANOS RECORDS
the cibo
『Midnight Habit』
『Midnight Habit』
神戸の3ピース・the cibo、待望のニューリリース。真骨頂である前川翔吾(Gt/Vo)の艶のある儚げなボーカルとシャープな轟音サウンドは、リードトラック「三月、涙がこぼれそう」や「秘密は夕凪と共に」での情景描写を通してより普遍性をもった形で昇華され、バンドの行く末を明るく照らしているように聞こえた。個人的にはやはり、「禁断の果実」や「蚤-waltz-」のような凝ったギミックの楽曲にのめり込んでしまう。とにかく楽曲のレンジの高低差が激しいが、それでいてどの楽曲もthe ciboたるエッセンスが滲み出ているのも、このバンドの大きな魅力。SE的なショートトラック「Never」「Ending」で作品全体を流れる真夜中の物語を結ぶ構成もニクい。ここで出会った人、まじでライブ観てほしい!(栄谷)
chelmico
「Limit」
「Limit」
chelmico
「Limit」
「Limit」
先月デジタルリリースした、NHK総合アニメ『映像研には手を出すな!』のオープニングテーマ「Easy Breezy」が話題沸騰中のchelmicoが、早くも新曲をドロップ! 全国に展開するフィットネスジム『JOYFIT』とのコラボプロジェクトソングで、ガチでストイックなジムのイメージを塗り替えるべく「ジムにJOYを取り戻そう」をテーマにchelmicoが書き下ろした楽曲だ。ゴリゴリにかっこいいトラックにクールなラップ、そしてchelmicoならではの等身大のリリック。とにかくかっこよすぎて、この曲を聴きながら運動すれば、テンションあがること間違いなし!な1曲です。(編集部:M)