Editor’s Push 第7回
Editor’s Push | 2020.07.31
日々たくさんの音楽と触れ合っているFanplus Music編集部。
ここでは、編集スタッフがおススメしたい新譜作品をピックアップしてご紹介します。(毎月更新)
2020.07 LINE UP
美波 |
まふまふ |
SHE’ll SLEEP |
ReN |
い?どっと |
Dizzy Sunfist |
神山羊 |
神はサイコロを振らないた |
NO NAME’S |
Northern19 |
美波
「アメヲマツ、」
「アメヲマツ、」
美波
「アメヲマツ、」
「アメヲマツ、」
YouTubeにて公開しているMVの動画総再生回数が1億3000万回を超えるなど、その歌声と歌詞の世界観が国内を問わず高く評価され、楽曲が大きな支持を獲得しているシンガーソングライター美波。前作「カワキヲアメク」から1年以上ぶりにリリースされた新曲「アメヲマツ、」のMVは、公開から1ヵ月足らずで500万回再生を突破。リアルな雨音や、美しく波打つサウンド、透き通る高音が切なさと高揚感を同時に与えてくれる。また、楽曲の世界観が忠実に表現されたMV映像にも注目だ。前作同様、「雨」の描写が用いられており、前作との関連性を考察するのも面白いかもしれない。(編集部:M)
まふまふ
「アルターエゴ」
「アルターエゴ」
2020.07.04
まふまふ
「アルターエゴ」
「アルターエゴ」
まふまふが、全世界2億人のユーザー数を突破した非対称対戦型マルチプレイゲーム『Identity V 第五人格』の日本国内でのサービス2周年を記念しアニバーサリーソングを担当、新曲「アルターエゴ」を発表した。自身のYouTubeでもゲーム実況を放送するなど、ゲーム好きの彼にぴったりとハマったコラボレーション。まふまふは「世界観や疾走感をどのように楽曲で表現できるか」とコメントを寄せているように、ゲームの鬼気迫る世界観が、高速のピアノと歪んだギターによって表現されている。クラシック/ゴシックさを感じるのは、まさに『第五人格』のキャラクターの世界観を彷彿させつつも、まふまふ自身の楽曲としても成り立っており、彼の本気が伝わる楽曲だ。(中川)
SHE’ll SLEEP
『AWAKE』
『AWAKE』
アルバム
2020.07.08
THE NINTH APOLLO
2020.07.08
THE NINTH APOLLO
SHE’ll SLEEP
『AWAKE』
『AWAKE』
ライブハウスに通う友人から噂には聞いていたけど、ただただ「恐れ入りました」と言いたい。長野は松本ALECX発、平均年齢19歳のスリーピースメロディックパンクバンド・SHE’ll SLEEPの1stアルバム『AWAKE』は、若さと青さと初期衝動をガツンと閉じ込めた怒涛の全10曲。重いコードアクションによるイントロから2ビートで駆け抜ける「夜を越えて」「Home」「ring」の3連打を皮切りに、日常の心の機微を綴った日本語詞と、リスナーの共感を奪う焦燥感、どうにもならない葛藤のもやもやを吹き飛ばしてくれる躍動的かつ繊細なバンドサウンドで、全リスナーを鷲掴みにして離さない。MVが先行公開された「雪が溶ける前に」はもちろん、個人的ツボ曲は「101」「violet」。言語化不要、聴けばわかる。(栄谷)
ReN
「We’ll be fine」
「We’ll be fine」
ReN
「We’ll be fine」
「We’ll be fine」
ギター1本でステージに立ち、ループステーションを使ってギター、ビートやコーラスなど次々に重ねていくスタイルが特徴的なシンガーソングライター“ReN”。TBS「王様のブランチ」7月度エンディングテーマ にも選出された「We’ll be fine」は、今年、全世界が飲み込まれた果てしない暗闇や不安に寄り添う、ReNならではの優しく温かなメッセージが込められた楽曲となっている。おうち時間を切り取ったようなMVでは、ReNの自然体な姿や優しい人柄が垣間見え、ほっこり笑顔になれる。オリジナルの日本語バージョンの他、英語バージョン、アコースティックバージョンもリリースされているので、3バージョンの「We’ll be fine」をぜひ聞き比べてみてはいかがだろうか。(編集部:M)
い?どっと
『ニュアンス』
『ニュアンス』
い?どっと
『ニュアンス』
『ニュアンス』
曲によって様々な色彩を宿す深みを纏った歌声と、相反する飾らないキャラクターの持ち主で、ポップカルチャーシーンで存在感を放つ、い?どっと。1stフルアルバム『ニュアンス』は7月度のタワレコメンにも選出され、加速度的に注目度を高めている。今作は、脚光を浴びるきっかけになった、自身作詞作曲の「余薫」「累累」に加え、新たに制作した楽曲も収録。また、ネットシーンで活躍するクリエイター陣による書き下ろし曲も収録されており、い?どっとの多彩さが詰め込まれた1枚となっている。楽曲により、囁くように歌ったり、アンニュイ感を漂わせたり、闇を吐き出すようなひりひりした表情を見せたり、日常を思わせるような身近な存在感を出したり、消えそうに儚かったり……くるくると表情を変える、彼をもっと知りたくなる作品だ。(中川)
Dizzy Sunfist
「EPISODE Ⅱ」
「EPISODE Ⅱ」
Dizzy Sunfist
「EPISODE Ⅱ」
「EPISODE Ⅱ」
通販、ライブ会場限定のDizzy Sunfist復帰第1弾リリース「EPISODE Ⅱ」は、リスナーからの期待感に満ちた「おかえり!」の声を一手に引き受けて、圧倒的熱量で放射したような作品。オープニングにして<Can’t stop us now!>と揺るぎない意志で号砲を鳴らす30秒足らずのショートチューン「Brand New Page」の興奮のままになだれ込む新たなライフアンセム「First Breath」、ライブでもみくちゃになる様子が目に浮かぶパーティーソング「Wonderful Song」、バンドの新たな一歩を踏み出す狼煙として高らかに歌い上げる「My Rainbow」。全6曲を通して、これからのDizzy Sunfistのメインテーマが凝縮されている力作と言える。バリヤーマン!(栄谷)
神山羊
「シュガーハイウェイ」
「シュガーハイウェイ」
神山羊
「シュガーハイウェイ」
「シュガーハイウェイ」
神山羊が、「feat.CARS」プロジェクトとのコラボレーションで制作した「シュガーハイウェイ」のMVを公開した。このMVは、世の中に存在するクルマをモチーフとした楽曲をミュージックビデオ化する「feat.CARS」プロジェクトの第三弾として制作されたもので、映像作家の志賀匠が手掛け、深夜のドライブの幻想感や疾走感をピクセルアートで表現した作品。楽曲は、2019年4月にリリースされた1stミニアルバム『しあわせなおとな』に収録されており、POPでカラフルなサウンドと、軽さと重さの曖昧さを気分や風に乗せて描いたかのような歌詞は、まさに新時代のクリエイターとしての存在感を堂々と示す1曲。今回のMVでさらに楽曲の魅力が引き出されたとともに、神山が作る楽曲の精巧さに改めて気づかされた。(中川)
神はサイコロを振らない
「泡沫花火」
「泡沫花火」
神はサイコロを振らない
「泡沫花火」
「泡沫花火」
福岡発、4人組ロックバンド・神はサイコロを振らない。インディーズでライブ活動を重ね、昨年発表した「夜永唄」が話題となり、YouTube再生回数は1000万回を超えている。このデジタルシングル「泡沫花火」でメジャーデビューが発表された。神サイの楽曲を聴いていると、日本語ってこんなにも美しかったのかと気づかされる。それは美しいリリックはもちろん、柳田周作(Vo)による丁寧かつ感情を込めた息遣いまでも感じる力強いボーカルによるものだ。「夜永唄」は世の中の状況に疲弊した人々の心に刺さり、「泡沫花火」は、夏のギラギラ感ではなく花火のように消える“ひと夏の儚さ”を刻む。実らない想いを“泡沫”“花火”という消えてしまうものを重ねた言葉で表すことで、より切なさが感じられるのも神サイならではだろう。(中川)
NO NAME’S
「SuMmErDaY!!」
「SuMmErDaY!!」
NO NAME’S
「SuMmErDaY!!」
「SuMmErDaY!!」
神戸発、LazyyとREViによる2MCユニット・NO NAME’S。それぞれソロでも楽曲をリリースしており、メロディアスな楽曲と洗練されたRapスキル、クールなルックスで今後の活躍に期待大なラッパーだ。"忘れられない夏"をテーマにした新曲「SuMmErDaY!!」は、夏の日の様々な情景を連想させる楽曲で、90年代のHIP HOPの曲をサンプリングしているということもあり、幅広い年代の耳に止まるような仕上がりになっている。このリリースを皮切りに4ヵ月連続シングルリリース、Music Videoも近日公開予定ということなので、続報を楽しみに待とう。今後、露出がまだまだ増えるであろうNO NAME’S、要チェックです!(編集部:M)
Northern19
「YES」
「YES」
Northern19
「YES」
「YES」
ぼくの2020年初ライブは、KUZIRAとの対バン、代官山UNITで観たノーザンのライブでした――。我が青春をともに走り抜いたメロディックパンクバンドのひとつであるNorthern19。昨年5月に新ベースとして敦賀壮大を迎えた彼らのニューシングルにして新体制初音源は、ぐいぐいと進行方向にドライブするメジャーコードで全肯定してくれるタイトルトラック「YES」、シンガロング必死の闘志あふれるロックナンバー「DRAIN」、アコギで哀愁を誘う「LETTER」、ミュージックラバーの誰もが抱くアツいものを代弁してくれる2ビート「NOTHING BUT MY HEART」、全4曲すべてがノーザンの真骨頂炸裂な名作シングル。先行き不安なご時世だからこそ、状況を打開する活力として響いてほしい1枚。(栄谷)