Editor’s Push 第4回
Editor’s Push | 2020.04.24
日々たくさんの音楽と触れ合っているFanplus Music編集部。
ここでは、編集スタッフがおススメしたい新譜作品をピックアップしてご紹介します。(毎月更新)
2020.04 LINE UP
まふまふ |
ACCAMER |
the satellites |
SKA FREAKS |
Omoinotake |
ORESAMA |
Attractions |
おいしくるメロンパン |
LUCKY TAPES |
SpecialThanks |
まふまふ
「最終宣告」
「最終宣告」
まふまふ
「最終宣告」
「最終宣告」
ネットシーンに現れた稀代のマルチクリエイター・まふまふ。肩書きは「何でも屋」。YouTubeチャンネル登録者数230万人以上、Twitterのフォロワー数は170万人以上。投稿される動画の総再生数は10億超え。歌唱、作詞、作曲、編曲、エンジニアリングまで行い、また様々なアーティストへの楽曲提供も行なっている。4/1に配信された楽曲「最終宣告」は、専門学校HAL(東京・大阪・名古屋)CMソングに起用された。“死神”の視点の楽曲だが、言葉にしなければ何も変わらないというメッセージと、最後の<生きると言え>という言葉が強く響く。人生を諦めようとしたところで、死神に活を入れられるという、まふまふらしい、ひりひりした鋭さがありつつ、最後には活力が与えられる楽曲。これはきっと、現状の世の中に疲弊している人に活力を与える楽曲であるのはもちろん、彼が自分自身を叱咤激励する楽曲にもなっていると思う。(中川)
ACCAMER
「Into the blue’s」
「Into the blue’s」
ACCAMER
「Into the blue’s」
「Into the blue’s」
『カゲロウプロジェクト』のクリエイター・じんと、『交響詩篇エウレカセブン』の脚本家・佐藤大がタッグを組み、『ゾンビランドサガ』のMAPPAがアニメーション制作を担当する《音楽×アニメ》プロジェクト『LISTENERS リスナーズ』のOP主題歌に大抜擢された謎のアーティスト「ACCAMER(読み:アッカメル)」。主題歌「Into the blue’s」は、作詞・作曲を含め、サウンドプロデュースはじんが手掛け、編曲はTHE BACK HORNの菅波栄純(Gt)も参加し、様々な音楽の要素を取り入れた、実験的なロックナンバーとなっている。じんらしいキレッキレのギターサウンドはもちろんだが、1番と2番の展開の意外さや、ACCAMERの力強い歌声が重なることで、『LISTENERS』の世界観とリンクした、新しい音の世界に引き込まれること間違いなしの楽曲。ヘッドフォンで爆音で聴いて世界に浸りたくなる。(中川)
the satellites
『光の街に見えずとも』
『光の街に見えずとも』
アルバム
2020/04/08
NEVER ENOUGH
2020/04/08
NEVER ENOUGH
the satellites
『光の街に見えずとも』
『光の街に見えずとも』
1年半くらい前に「命の唄」のMVをたまたま見て、1回ではその衝撃を受け止め切れずにもう1回再生して、2回目には歌詞に宿る生命力にぶっ刺されて涙した――それがthe satellitesとの出会い。長崎で結成された4ピース、ライブでフロアに向けられる白石亮太(Gt/Vo)のギラついた眼差しはまさに“生き様”そのもので、嘘がないことが一目見ればわかる。今回リリースされた2ndミニアルバム『光の街に見えずとも』は、夢と現実、理想と現実、嫌というほど現実を突きつけられている少年の、苦悩と葛藤の日々が綴られている。そして、ライブのMCで“東京”についてただならぬ思いを再三さらけ出してきた彼らの、満を持してのリードトラック「東京」。生きる意味を探し求めている若者にぜひ聴いてほしい。<この街東京で、まだ夢を見ている。>、この言葉を聞けたことで、ぼくが彼らに抱いていた希望が確信に変わった。(栄谷)
SKA FREAKS
『Alter Ego』
『Alter Ego』
アルバム
2020/04/08
PINE’S APOLLO
2020/04/08
PINE’S APOLLO
SKA FREAKS
『Alter Ego』
『Alter Ego』
個人的に通ってきたスカパンク勢として、ヘイスミ(HEY-SMITH)、バガリアス(vagarious vagabondage)、ヒール(FEELFLIP)らと並んで外せないのがSKA FREAKS。当時ひたすら聴きまくっていた2ndフルアルバム『Indefinable』から約5年9ヵ月ぶりとなるスカフリ待望のフルアルバム『Alter Ego』(=別人格)は、昨年8月にリリースされた会場限定シングル「maverick」の3曲を含む全11曲トータル22分。ギュインギュインにかき鳴らされるギターリフと高らかなホーンセクションが飛び交うファストチューンの応酬、正攻法と自由度の絶妙なバランスがライブキッズたちのツボをこれでもかと突いてくる。こんなの聴かせられたらじっとしていられるはずがないじゃん。最高。(栄谷)
Omoinotake
「欠伸」
「欠伸」
Omoinotake
「欠伸」
「欠伸」
島根県出身、藤井レオ(Vo/Key)、福島智朗/エモアキ(Ba/Cho)、冨田洋之進/ドラゲ(Dr/Cho)からなるギターレス、ピアノ・トリオバンド「Omoinotake」。2月にリリースされたミニアルバムの表題曲「モラトリアム」を劇場アニメ『囀る鳥は羽ばたかない The clouds gather』のEDテーマとして書き下ろし、話題に。そんな彼らの新曲「欠伸」は、3ヵ月連続配信リリースの第1弾。心を許しているから出る“欠伸”、涙や気持ちを隠す“欠伸”――何気ない仕草の一つである“欠伸”だが、欠伸を見せられるほど誰よりも傍に居たのに、その欠伸の中に隠された恋人の感情の変化に気づくことができなかった後悔が歌われている。最後には自分が、からっぽの“欠伸”を後悔とともに吐き出すことで、今、自分の目の前には何気ない幸せが広がっていることに気づくラブソングだ。(中川)
ORESAMA
「CATCH YOUR SWEET MIND」
「CATCH YOUR SWEET MIND」
ORESAMA
「CATCH YOUR SWEET MIND」
「CATCH YOUR SWEET MIND」
ボーカルのぽん、サウンドクリエイターの小島英也からなる音楽ユニット・ORESAMA。80s’Discoをエレクトロやファンクでリメイクした音楽を中心に発信している彼らの新シングルは、ミニアニメ『ざしきわらしのタタミちゃん』の主題歌となっている。<カラダ ゆらして ゆらして>という歌始まりによる曲への没入感がたまらなく、一気にORESAMAワールドに引き込まれ、無意識に心地好く体が揺れるのは必然ではないだろうか。やわらかくポップな歌声とエレクトロファンクなサウンドは健在で、その上にさらにクールな要素も含んでいることで、アニメタイアップながら、ORESAMAの楽曲としても踊れること間違い無しとなっているのも、彼らならでは。カップリング曲「ドラマチック -Dressup ver.-」は、2015年に配信したシングルを、“Dressup”さながら、スマートできらびやかにアレンジし収録している。(中川)
Attractions
「Chain Reaction」
「Chain Reaction」
Attractions
「Chain Reaction」
「Chain Reaction」
全国から熱い視線を集める福岡のニューストリートカルチャーの一翼を担う4人組バンド・Attractions。鋭利なブギーサウンドが印象的な新曲「Chain Reaction」は、インスタ映えや加工、フォロワー数など、SNSが価値判断の基準になってしまった現代において、いかに自由な表現が出来るのか、自分らしさとはなんなのか。自分は何を見失い、何を得たのか―――。もがきながらも、自由の連鎖反応(Chain Reaction)を求める強い意志が反映された楽曲。楽曲の世界観が落とし込まれたMVも必見だ。毎回最高を更新し続けるAttractionsから今後も目が離せない。(編集部:M)
おいしくるメロンパン
「透明造花」
『flaskレコ発ワンマンツアー2019 ~博士!これ以上はッ…!~ at 2019.12.18 EX THEATER ROPPONGI』
「透明造花」
『flaskレコ発ワンマンツアー2019 ~博士!これ以上はッ…!~ at 2019.12.18 EX THEATER ROPPONGI』
おいしくるメロンパン
「透明造花」
『flaskレコ発ワンマンツアー2019 ~博士!これ以上はッ…!~ at 2019.12.18 EX THEATER ROPPONGI』
「透明造花」
『flaskレコ発ワンマンツアー2019 ~博士!これ以上はッ…!~ at 2019.12.18 EX THEATER ROPPONGI』
おいしくるメロンパンから配信シングルが到着。甘酸っぱくも力強いBのコードに始まり、ドライブ感が気持ちいい原駿太郎のドラムが演出する軽快なビートに乗せて、高→低と川の下流へと滑り落ちるようなモチーフが形を変えながら峯岸翔雪のベースとナカシマのギターとを行き来し、半テンする中間部の先には転調による晴れやかなエンディングが待っている。ノスタルジックな歌詞で季節感を匂わせながら、展開がめまぐるしい3分余りをノンストップで一気に走り抜く。試行錯誤した前作ミニアルバム『flask』とは相反する「透明造花」、初期のおいしくるらしさもありつつ、ある意味で新境地と言っていいのかもしれない。なお、同時リリースの1st LIVE DVDには、昨年末、超満員のEX THEATER ROPPONGIで目撃したワンマンショウの模様が余すところなく収録されているので、こちらも見逃し厳禁。(栄谷)
LUCKY TAPES
「Mars」
「Mars」
配信シングル
2020/04/22
ビクターエンタテインメント
2020/04/22
ビクターエンタテインメント
LUCKY TAPES
「Mars」
「Mars」
ファンキーなブラックミュージックの要素と、繊細かつ詩的な表現を融合させた音楽性が人気を博するLUCKY TAPES。昨年リリースした配信シングル「Actor」に続き、新曲「Mars」を配信限定リリース。お洒落なビートと甘い世界観、Vo.高橋海の優しい声、浮遊感を持ち合わせた心地の良いLUCKY TAPESらしいサウンドで、自然と体を揺らしたくなる曲だ。本人がビジュアルモデルとしても出演している、Zoffサングラスのオリジナルムービーにも起用されているので、そちらも是非チェックしてみてほしい。(編集部:M)
SpecialThanks
『SUNCTUARY』
『SUNCTUARY』
SpecialThanks
『SUNCTUARY』
『SUNCTUARY』
英詞と日本語詞を柔軟に歌いこなすMisaki(Vo/Gt)の洗練された歌声と、メロディックパンクを基調とした幅広いバンドサウンドが魅力的な愛知の4ピース、SpecialThanks新体制初のフルアルバム。イントロなしで2ビートをかます「ムーブメント」、チャーミングなギターリフに導かれて走り出してしまいたくなる「ミラコーナイト」、スカッとする爽快パンクナンバー「dreaming」、温かい気持ちになれるミディアムバラード「明日も明後日も」、ほかにも「Wake up!Crazy man!」「Spring Has Come」はイチオシ。様々な表情を持つ楽曲が揃った『SUNCTUARY』(=聖域)を堪能できるし、ミディアムテンポの曲も多く、まったりとしたおうち時間のおともにも持ってこいの作品。初期から聴いているスペサン、我が愛知の宝です。(栄谷)