Editor’s Push 第5回
Editor’s Push | 2020.05.29
日々たくさんの音楽と触れ合っているFanplus Music編集部。
ここでは、編集スタッフがおススメしたい新譜作品をピックアップしてご紹介します。(毎月更新)
2020.05 LINE UP
![]() yonawo |
![]() YOASOBI |
![]() 夏と彗星 |
![]() Rain Drops |
![]() Danablu |
![]() Plot Scraps |
![]() FEEDWIT |
![]() 空音 |
![]() Kvi Baba |
![]() POP ART TOWN |
yonawo
『desk』
『desk』
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yonawo
『desk』
『desk』
早耳リスナーを中心に、大きな注目を集める福岡発新世代ネオ・ソウル・バンドyonawoが、インディーズ時代のデモ曲を収録した配信限定アルバム『desk』をリリース。インディーズ時代に制作され、既に廃盤となっている「ijo」「SHRIMP」の2枚のEP収録曲を全曲収録し、さらには過去にYouTubeにアップされ、ファンの間でも幻の楽曲となっていた「ダンス」「ブラウニー」「苺」「天神」など、今回初の音源化となる楽曲も加わった全13曲。私がyonawoの存在を知ったきっかけは、ラジオで流れてきた「矜羯羅がる」。耳に残る声と、チルなメロディと心地良い歌詞の響きに一気に引き込まれました。今作に収録されているdemoはまた違った雰囲気で、聴き比べてみるのも楽しいです。(編集部:M)
YOASOBI
「ハルジオン」
「ハルジオン」
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YOASOBI
「ハルジオン」
「ハルジオン」
昨年11月に公開したデビュー曲「夜に駆ける」が配信チャートを席巻、小説を音楽・映像で具現化する新生ユニット・YOASOBIの新曲「ハルジオン」。失意の底から“没入”を機に再び前を向く主人公の繊細な心情が楽曲化されているが、YOASOBIの3曲目となるこの曲で驚いたのが、これまでの2曲と表情が全く違うということだ。これまでの爽やかな疾走感やポップとは違う、アンニュイさすら感じるikura(いくら)のボーカルの表現力。さらに、アコギとエレクトロニカな音像が、まさに“没入”するような、心の隙間に入り込むような切なさを醸し出している。3曲それぞれでここまで強烈なインパクトを残し、シーンを駆け巡っているYOASOBIの底知れないポテンシャルを改めて感じる1曲だ。(中川)
夏と彗星
「MONSTERS」
「MONSTERS」
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夏と彗星
「MONSTERS」
「MONSTERS」
80~90年代カルチャーからの影響を、密室で独自解釈しパッチワークしたかのような音楽性で表現する、昨今のシティポップリバイバルからは絶妙に逸脱したポップソングライター・夏代孝明がソロ・プロジェクトとしてトータルプロデュースする夏と彗星。1st EPは、ムーディな「City」に始まり、ファンクなギターの「Latency」、サビのディスコティックなサウンドが印象的な「Highway」、シンセの低音でブラックミュージック要素を感じさせる「27th」、生活音のSEを用いたサウンドで聴く人に寄り添い背中を押す「ハル」、夏と彗星のライブアンセム「誰でもないモンスター」が収録。個人名義でのポップな楽曲性とは違う世界観は、夏代孝明が夏と彗星でやりたい音楽はこれだ、という強い意思を感じる作品。(中川)
Rain Drops
『シナスタジア』
『シナスタジア』
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ミニアルバム
2020.05.13
ユニバーサル ミュージック
2020.05.13
ユニバーサル ミュージック
Rain Drops
『シナスタジア』
『シナスタジア』
バーチャルライバーグループ「にじさんじ」に所属する緑仙、三枝明那、童田明治、鈴木勝、える、ジョー・力一による、音楽ジャンルに特化したユニット・Rain Drops。メンバー発表が行われた際、Twitter世界トレンド1位を記録し話題に。また今作は、各チャートなどで1位を獲得、新人VTuber/バーチャルライバーとしては初の8冠となった。ネットシーンで活躍する彼らのメッセージ性が強く反映された「VOLTAGE」や、ボカロP・syudouによる、彼らのイメージとのギャップがクセになるダークなナンバー「蜜ノ味」、曲の展開がめまぐるしい「ジュブナイルダイバー」のほか、恋愛ソング、バラード、ライブアンセムと、豪華制作陣による楽曲が6人の個性ある歌声と絡み合い、メジャーデビューを華々しく飾った。(中川)
Danablu
「Kill me Red」
「Kill me Red」
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シングル
2020.05.20
THE NINTH APOLLO
2020.05.20
THE NINTH APOLLO
Danablu
「Kill me Red」
「Kill me Red」
「Kill me Red」というフレーズの響きを聞いたときの期待と興奮は今でも鮮明に覚えている。THE NINTH APOLLO所属のメロディックパンクバンド・Danabluの新曲4曲がドロップ、その期待を何倍も上回る超強力なシングル盤だ。ギラついたサウンドに乗せて<Faster, run it faster./Once in your life.>とバンドの生き様を描いたようなタイトル曲「Kill me Red」、“誠実”を花言葉に持つすみれの花と固い信念とを重ね合わせながら物申す「Violet」、冒頭から2ビートで駆け抜ける「Blink」、終盤の急展開に胸を打たれる「August」。相変わらずのグッドメロディぶりは鳥肌モノ。ぜひ盤をゲットするべし!(栄谷)
Plot Scraps
『INVOKE』
『INVOKE』
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Plot Scraps
『INVOKE』
『INVOKE』
『Vital Signs』(2018年)、『FLAWLESS YOUTH』(2019年)に続く新作は、納得と驚きが入り混じった印象。陶山良太(Vo/Gt)の透き通ったボーカルと緻密でジャンルレスなバンドサウンドが魅力的な3ピース・Plot Scrapsの3rdミニアルバム『INVOKE』は、疾走感×美メロの真骨頂が鳴り響くなかで、苦悩や葛藤を背景に<一等星になりたい>と願いを込めた「一等星」と、回想シーンの中で雨粒に憂う「Teardrop」に始まり、4つ打ちビートを交えながら甘くほろ苦い恋心を描いた異色作「CHOCOLATE PUNK」、大切な人との儚げな日常をしっとりと綴ったスロウナンバー「pinky」を含む全6曲。その類まれな潜在能力が存分に発揮されながらも、遊び心に溢れた1枚。(栄谷)
FEEDWIT
『秘密万博』
『秘密万博』
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FEEDWIT
『秘密万博』
『秘密万博』
感覚ピエロを擁するJIJI INC.所属の3ピース・FEEDWIT。新作ミニアルバム『秘密万博』は、彼らの持つ“異才”“奇想天外”といったイメージをさらに増幅させるような作品だ。音域の許容をはみ出して自在に動き回るリードギターが光る「トキワハゼ」、高鳴る鼓動と浮遊感のはざまで揺れ動く愛憎劇を描いた「野良恋」、性急なアプローチとエフェクトの応酬で聴き手を揺さぶる「イナーシャ」など、危ういバランス感覚でもって成り立つソリッドなバンドサウンドで畳みかけてくる全7曲。ほんとに細かいギミックのオンパレードなので、ヘッドホンでじっくり楽しむのがオススメ。日本テレビ系列『バズリズム02』パワープレイ、全国40局以上のラジオONAIR/パワープレイで注目を集めているFEEDWIT、今こそチェックを!(栄谷)
空音
「You GARI feat. SUSHIBOYS」
「You GARI feat. SUSHIBOYS」
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空音
「You GARI feat. SUSHIBOYS」
「You GARI feat. SUSHIBOYS」
「Hug feat. kojikoji (Album ver.)」のMVがYouTubeで400万回以上再生の大ヒットとなっている、兵庫県・尼崎市在住の19歳ラッパー空音が、6月24日(水)に2ndアルバム『19FACT』をリリースする。それに先駆け、収録曲から人気ラップグループSUSHIBOYSを迎えたリード曲「You GARI feat. SUSHIBOYS」を先行配信した。イントロから勝手に体が動いてしまうような軽快なメロディとポジティブなリリックで、とにかく前向きになれるし元気がでる!! リリックにお互いの名前が仕込まれてたりだとか、クスッと笑えるフレーズがあったりで何度も聴きたくなる中毒性あり。まさに<空音が Best anthem>な1曲。(編集部:M)
Kvi Baba
「Happy Birthday to Me」
「Happy Birthday to Me」
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Kvi Baba
「Happy Birthday to Me」
「Happy Birthday to Me」
20歳のシンガーソングライター/ラッパー。トラップ、クラウド・ラップ、オルタナティブ・ロックから影響を受けたというメロディックなラップスタイルと、内省的かつ鬱屈した心情を歌ったリリックが特徴。今作は、過去“ネガティブ”を吐き出し続けた上で自然に湧き出てきた“ポジティブ”を表現したターニングポイントだという。チルなビートに丁寧に綴ったリリックの「Fight Song」、ポジティブな感情をメロディアスに歌う「No Clouds」、アコギによるオルタナティブ・ロックとのミクスチャー「By Your Side」、Kvi Babaの本心を語るような「Talk to Myself」。そのほか、VIGORMAN(変態紳士クラブ)らを客演に迎えた楽曲など、深化したKvi Babaの誕生を祝う作品。(中川)
POP ART TOWN
「Girls Don’t cry」
「Girls Don’t cry」
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POP ART TOWN
「Girls Don’t cry」
「Girls Don’t cry」
昨年11月にリリースした1stフルアルバム『SWEET! SWEET? SWEET!』がApple Music、Spotifyで各種オフィシャルプレイリストに選出されるなど、大きな注目を集めている大阪発キラキラ系POPミュージックバンド・POP ART TOWNが、5月29日に新曲「Girls Don’t cry」を配信リリースした。女の子を全力で応援してくれているこの曲を聴いていると自然と前向きな気持ちになれるし、おこもり生活で薄れていた“女の子でいることの楽しみ”みたいなものを思い出させてくれる。とびきりのお洒落をして街を歩きながら聴きたい曲です。(編集部:M)
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